※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
イギリスのハード・ロック・バンド、キッス・オブ・ザ・ジプシー(KISS OF THE GYPSY)が、1991年にリリースした1枚目のアルバム『Kiss of the Gypsy』の3曲目に収録。
イングランド北部のランカシャー州フリートウッド出身のキッス・オブ・ザ・ジプシーは、90年にシンガーソングライターでリードヴォーカルとギター兼任のトニー・ミッチェルを中心に結成された5人組です。専任の鍵盤奏者も擁していますね。結成翌年には、早くもアメリカのアトランティックレコードと契約していますから、青田買いの側面もあったんでしょうが、そのポテンシャルが高く評価されたんでしょう。
サウンド的にはブルース色の強いハード・ロックと評されていますが、あくまでもベースにあるのは80sのヘア/グラム・メタル系の音作りで、そこにブルージーなテイストが濃いめに加味されたという印象を受けます。
渋めのブルージーなハード・ロックと80sテイストのヘア/グラム・メタルは相反するように思えつつも意外と親和性が高く、広義のカテゴライズにどちらも含んで楽しんでいるHM/HRファンも案外多い気がしますね。
実際にメジャーデビュー後のリードトラック「Whatever it Takes」のMVを見るとわかる通り、そのメンバーの風貌やアクションなどのバンドイメージ、MVの作りも含めて、モロに80sのヘア/グラム・メタルテイスト全開で、渋さゼロですからね〜。
今回ピックアップした「Easy Does It」は、ブルージーながらも、より80sメタル風味が強いハード・ロック・チューンです!シングルカットもされているだけに、比較的キャッチーなメロディリズミカルなリフワークも心地良さが際立っています。
まあ、クオリティは平均を超えていたものの、キメとなる1曲がなかったのも災いしたのか、時代の波にやはり飲まれてしまい、、アルバム1枚、シングル4枚のみで93年には早々に解散してしまいました。。
2022年にトニーは不在なものの30年ぶりの復活EP作をリリースし、ストリーミングで聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!