※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
ノルウェー/スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、シャブーン(SHA-BOOM)が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『 R.O.C.K.』の8曲目に収録。
80年代当時も日本デビューしておらず、北欧メロハーマニアのみぞ知るバンドかもしれませんが、スウェーデン、ノルウェーの混合編成のシャブーンは、本国でシングルヒットまで生み出した存在として知られています。
中心人物であるノルウェー出身のダグ・フィン(V0)とスウェーデン出身のペオ・ティレン(B)によって結成されたシャブーン。2人は元々1982年に知り合ったようですが、新バンドの始動は再び出会った1987年となりました。
5人組となったシャブーンにドラマーとして合流したのが、フィンが連れてきたボビーことオイスタイン・アンダーセンでした。このボビーは、のちに日本で人気を博すウィグワムのドラマー、スポーティー、その人なんですね。シャブーンでのアー写を見ると、若き日のスポーティーの素顔が拝めます。
結成後、ほどなくしてWEAとのディールを獲得し、1988年1月にはデビューシングル「Don't Steal My Heart Away」をリリース。さらに本デビューアルバムに加え、複数のシングルをリリースしていきました。
こうした動きでわかる通り、シャブーンはハードなロック色が比較的薄めで、デジタル風味のシーケンサーをフィーチャーした、北欧ポップロック的な匂いが強いのが特徴といえるでしょう。
結果、プロデューサーであるアンディ・スコットによる狙いすましたヒット志向が功を奏し、シングル「R.O.C.K.」が5万枚(Spotifyの再生回数も約360万回)、アルバムは10万枚以上とプラチナとなるセールスを記録。北欧の音楽シーン自体にその名を刻むことになりました。
さらにリミックス作を挟み、1990年に2枚目のフル作『Let's Party』を発表。同名のシングルが再びヒットに輝きましたが、バンドは活動の中で次第に疲弊してしまい。1990年に解散してしまいました。
今回ピックアップした「Wheels of Rock'n' Roll」は、ポリシンセの響きに導かれて始まる、シングルとしてもリリースされたポップ&メロディアスなハード・ロック・チューンです!ちょっと打ち込みがフィーチャーされ過ぎて、馴染めない曲が散見されるシャブーンなんですが、この曲辺りは普通に北欧メロハーの良曲として楽しめるでしょう!
その後、バンドの創設者であるダグのみが2001年に復帰し、2005年にはシャブーン名義で北欧メロハーのアーティストを多数ゲストに迎えた『The Race Is On』をリリース。2枚目も含めストリーミングで聴けるので、またご紹介したいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!