※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
ノルウェーのハード・ロック ・バンド、サンズ・オブ・エンジェルズ(SONS OF ANGELS)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Sons of Angels』の2曲目に収録。
サンズ・オブ・エンジェルズは、基本ノルウェーのバンドなんですが、ギタリストのステファン・ウィリアム・オルソンがスウェーデン出身ということで、正確にはスウェーデンとの混成バンドとなっています。
ギリギリ80sの89年頃にノルウェーのオスロでラインナップを固めて、アトランティックとの契約を実現し、90年にいきなり本作でメジャーデビューを果たします。当時の罰りーなHM/HRシーンにおける青田買いの流れが、北欧にも向いていたからこそ実現したんでしょうね。
さらに、本作では名手キース・オルセンをプロデューサーに迎え音源制作を敢行、MTVのヘッドバンガーズボールでリードトラックの「Cowgirl」のMVが流れるなど、盤石の体制でプロモーションもなされていきました。
そのMVを見ると、いかにも80sのヘア・グラム・メタル系、ハードR&R系のバンドの雰囲気を醸し出していますけど、そこまでラフな感じではなく、北欧のバンドならではのかっちりした雰囲気もありますし、メロディを重視した楽曲が目立つのも特徴でしょう。
今回ピックアップした「Fly」は、アルバムのラストに収められた、ドライヴ感のあるメロディアスなハード・ロック・チューンです!フックのあるメロディやコードワークの俊逸さは、もはやメロハーとも言える、アルバム中では異色のテイストを放つ良曲ですね〜。
他にも鉄板で売れ線を狙いすましたバラード系チューンを用意しながらも、御多分に洩れず時代の中で埋没してしまい、、この1枚のみでしばらく音信不通となってしまいました。その後、2001年に突如2枚目をリリースしています。
アルバムではギタープレイの巧さも光っていますが、ステファンはバンド活動の停止後、なんとジャズギタリストとしての本格的なキャリアを再構築し、自身のトリオなどを率いて成功を収めています。演奏写真を見ても同一人物とは思えぬ変貌ぶりで、いやあ、びっくりさせられました!