※これぞ80ｓ！のイメージなヘア／グラム／LAメタル／R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、ロキシー（ROXXI）が、1990年にリリースした3枚目のアルバム『Drive It to Ya Hard』の1曲目に収録。
先日サブスクを見ているときにオススメのアーティストで登場したロキシーでしたが、懐かしい～というより、こんなバンドいたっけ？（汗）と、忘却の彼方にある存在だったのが正直なところです。
東海岸マサチューセッツ出身の4人組、ロキシーは、デビュー作のリリースが90年と80sにギリギリ間に合わなかった一群に属するヘア・メタル系のバンドですね。この時期はまだメジャーから青田買いされて登場する連中も多かったですが、ロキシーは地元マサチューセッツのロックハードレコーズから90年に本デビュー作にして唯一の作品をリリースしました。
日本では当時アルファから本作がリリースされているんですが、発売が92年になってからでしたね。本国で見向きもされなかった80sテイストのバンドを、日本のレーベルが嬉々として受け入れている様子は、ガラパゴス化していった90年代の日本マーケットの独自性を象徴するようで興味深いところです。
日本盤化に際して、シンプルにシルバーのロゴとタイトルだけのジャケットに差し替えられていますね。サブスク掲載のジャケは、オリジナル盤通りメンバー4人のアー写によるものです。音源の原盤クレジットが、ベースのグレン・スチュワート名義になってますから、彼が実質的なリーダーなんでしょうね。
今回ピックアップした「Drive It to Ya Hard」は、典型的な80sのLAヘア・メタル・テイストを充満させた躍動感溢れるハード・ロック・チューンです！リフの作りとか途中の「Hey！」と勇ましい掛け声とか、小型スキッド・ロウと言いたくなりますね～。MVも制作され、MTVのヘッドバンガーズボールでもオンエアされています。
この曲も含め、アルバム全般に渡りいい意味で90年代のモダンヘヴィネスの片鱗もなく、この時代錯誤の甚だしいサウンドが、なんとも好感がもてます。逆にこれでは本国で厳しかっただろううなあ～と察しますね。
それにしても日本盤の帯キャッチが「ワイルド・ストリートを突走る超合金四輪駆動」って（笑）、なんだかロボットアニメみたいだなあ。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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