※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、ワイルドサイド(WILDSIDE)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『Under the Influence』の1曲目に収録。
モトリー・クルーでお馴染みの”あの曲”を即連想させる西海岸ロサンゼルス出身の5人組ワイルドサイドは、その名の通りモトリーにも通ずる80sのヘア/グラム・メタル系のサウンドを信条としています。
88年に結成されてから西海岸のシーンで評判を重ね、メジャーのキャピトルレコーズと契約したのが90年に入ってからでした。91年にレコーディングを敢行し、リリースしたのが92年。。もう絵に描いたような80sメタル後発組の流れですよね。。
やっとメジャーの契約を勝ち取りスタジオにこもってアルバムをようやく完成させて、よっしゃ〜リリース記念のツアーに出てビッグになるぞ〜!と張り切ってスタジオから出てきたら、世の中はいつの間にかオルタナ・グランジ一色に変わっていました。。なんて切なすぎます。
これでソコソコの作品ならまだしも、楽曲もバンドのパフォーマンスもかなりイイ!正直告白すると、当時はほぼスルーしてましたけど(汗)、今聴き返すと、マーク・スローターやアクセル・ローズにも似た、よく通る金切りハイトーンヴォイスのドリュー・ハンナの歌唱は素晴らしいですし、ギターのブレット・ウッズなんて、時代錯誤に弾き倒していて最高過ぎます。
今回ピックアップした「Hang On Lucy」は、オープニングに収められたリード・トラックで、90年代ならではの良質なサウンドプロダクションにアップデートしつつも、いかにも80sのLAメタル風味なドライヴするリフと曲調がクールなハード・ロック・チューンです!
スリージーなハード・ロックンロールやメロウなバラードを始め、バラエティに富んだ楽曲をひと通り揃えた高品質なアルバムを作り上げたにも関わらず、時代に抗うことはできず。。ルックスも粒揃いで、ホントあと数年早ければ!と我々が思う以上に、本人達はその運命を呪ったに違いありません。
ストリーミングでは、オリジナルヴァージョンではなく、20周年記念のスペシャルエディションで聴くことができます。まさに積極的に再評価したいバンドだと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!