※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
アメリカのハード・ロック・バンド、アグリー・キッド・ジョー(UGRY KID JOE)が、1991年にリリースした1枚目のフルアルバム『America's Least Wanted』の11曲目に収録。
カルフォルニアの海岸沿いアイラビスタで89年に結成されたアグリー・キッド・ジョーは、モトリー辺りをイメージさせる80sのハード・ロックンロールの流れを汲みつつも、ファンク、パンク、メタルといった要素をごちゃ混ぜに盛り込み、どこか掴み所ない音楽性が逆に魅力のバンドでしたね。
プリティ・ボーイ・フロイドを文字ったという摩訶不思議なバンド名からして面白いですよね。コミカルな悪ガキキャラを登場させたアートワークや、90年代のバンドらしい短パンラフなコスチューム、ディズニーランドにマッドマンがやってきた〜、とか呑気に歌ってる(笑)、センスオブユーモアと風刺を効かせた歌詞の世界観など、人を喰ったおバカ全開の雰囲気も、新世代のバンドイメージを感じさせました。
それでも青田買いとはいえ、結成して程なくして目をつけられメジャーのマーキュリーと契約し、91年にはデビューEPをリリース。期待に違わずいきなり100万枚超えのヒットを飛ばしたんですから、確固たる実力もあってこそでしょう。
今回ピックアップした「Everything About You」は、そのEPに当初収められ、シングルとして全英3位、ビルボードTOP10入りを果たした、アグリーらしさ全開の代表曲です!映画「ウェインズ・ワールド」で使用されたことでも知られていますよね。
楽曲の大半はモトリーやガンズといった、80sのハード・ロックンロールっぽさにあふれていますけど、後半にファンクメタルっぽい跳ねたリズムを入れたり、スタンダードな曲終わりを取り入れたりと、ユニークなアレンジが光ります。Apple MusicではMVがアップされていますね。
アルバムには他にもロブ・ハルフォードが唐突にゲスト出演した「Godamn Devil」や、Spotifyの再生回数が1億回!を超えるカヴァー曲「Cats In the Cradle」を始め、色んなタイプの楽曲が揃っているので、自分に合った曲を探すのも楽しいでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!