※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
日本のガールズ・ヘヴィ・メタル・バンド、ネモフィラ(NEMOPHILA)が、配信シングル「RISE」を、2023年3月10日に公開しました。
今のジャパメタを支えるといっても過言ではないガールズ・メタル・バンド系で、BABYMETALは別としてもバンドメイドに加え、今最も勢いのある2大バンドが、ラブバイツとネモフィラであるのは、誰もが認めるところでしょう。
サウンドの方向性からいって、より親父メタラーホイホイ度が高いラブバイツに対し、もうちょい若い世代にもアピールできそうなのがネモフィラなんでしょうけど、ガールズ括りでどちらも推してるファン層もかなりいそうな気がします。
筆者の場合、やはり世代的に制作サイドの狙い通りなんでしょうか、ラブバイツの指向するサウンドの方がしっくりくるのは事実ですね。ネモフィラの方は、元々ドラマーむらたたむのYou Tubeをかなり以前からよく見てたので、当初は、ついに彼女もメタル系のバンドに参戦したかあ〜という視点で注目してました。
”地獄のゆるふわバンド”という謎のキャッチフレーズはともかく、現代的なヘヴィネスをベースにしたサウンドに触れたとき、もう少しメロディ重視のメタルで勝負してほしかったなあと思ったのも事実です。まあ、そうなると結局ラブバイツの音楽性に近付いてしまいますけどね。
そうした音楽性はともかく、個人的に厳しかったのが、シンガーであるmayuの個性的なグロウル、デスヴォイスだったんです。YouTubeで観たライヴ映像では、もはや金切りに近い声質がどうしても馴染めず、、、正直各曲もザッと聴く程度になってしまいました。。
それでも今回、新曲をたまたま見つけたので、まっさらな視点でチャレンジしてみたところ、デスヴォイスのパートも若干クセが弱まり?幸先のいい感じに。さらに、この手の曲にありがちですけど、絵に描いたような急展開で移行するクリーンヴォイスのメロディアスでキャッチーなサビは、思いのほか耳馴染みが良く、何度かリピできるほど聴けましたね〜。
ラブバイツでも思いましたけど、3分強のコンパクトな中に必要な要素がギュッと詰め込まれていて、今のネモフィラに求められたサウンドや楽曲としては、画一的ながらホント良く出来てるなあ〜と感心しきり。そうした意味でファンからすると120点の出来なんじゃないでしょうか。
SAKI、葉月のツインギターをはじめ、各メンバーの演奏の巧さは折り紙つきですし、サウンドプロダクションも抜け目なく海外仕様にぶっとく作り込まれていて、逆に出来すぎの感があるかも。そうした意味では、ラブバイツでも同じように書きましたけど、彼女達自身から100パーセント生み出された、より自然で等身大のサウンドも聴いてみたいという思いにも駆られますね。
このシングルを聴いた後で、ザッとしかなぞっていなかったアルバムを聴き直してみると、楽曲の幅も広く、メロディックなモノを選べば筆者でもそれなりに楽しめましたし、クリーンヴォイスの上手さは伝わってきました。
国内でもより大きなマーケットを狙えそうですし、海外進出もさらに期待できるでしょうから、今後の音源にも注目していきたいと思います!
聴いてほしい度
77%