※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
イタリアのロック・ギタリスト、アレックス・マッシ(Alex Masi)によるヘヴィ・メタル・バンド、マッシ(MASI)が、1988年にリリースした2枚目のアルバム『Downtown Dreamers』の1曲目に収録。
69年にヴェネツィアで生まれたアレックスは、音楽理論を学びつつギタリストとしての才能を開花させます。80年代初頭には短期間ロンドンに移住し、NWOBHMを体感。84年にはダークロードを結成し、音源制作やライヴ活動を行いました。
そうした中でメタルブレイドの目に留まったアレックスは、ロサンゼルスに移住しサウンドバリアーへの参加を経て、念願の自身の名義を冠したバンド、マッシを結成しました。87年にはデビュー作『Fire In the Rain』をメタルブレイドからリリースし、全米マーケットへの足掛かりを付けます。
そして、シンガーとしてホークのデヴィッド・フェフォルドに、ベースには北欧スウェーデンのトーチのクラウス・ワイルドが加入し、マッシの勝負作となったのが本作でした。そのサウンドの個人的な感触は「LAメタル化したスコーピオンズ(笑)」。
デヴィッドの声質がクラウス・マイネを彷彿とさせますし、アレックスのちょっと弾ききれていない(汗)速弾きを交えたギタープレイが、どこか欧州風味なんですが、そこに当時のアメリカならではのヘアメタル感が混ざって、あるようでないメタルサウンドを奏でています。
今回ピックアップした「God Promised a Paradise」は、スコーピオンズ+LAメタルが分かりやすい形で表現された良質なハード・ロック・チューンです!当時はちゃんとしたMVも制作されていて、MTVでもオンエアされていたんですね~。
メロディのフックの強さといい、この曲はマッシの中でも出色の出来と言えるでしょう。それにしても、ストリーミングで改めて聴くと、アルバム自体も悪くないというか、むしろメジャー感もあり聴きやすく、日本人好みでめちゃくちゃいいじゃないですか~。全曲さらっと聴けちゃいました(笑)。
まあアレックスのギタープレイはちょっと粗いですけど(汗)、当時日本盤が出なかったのが謎ですね。。イタリアのギタリストという部分が弱かったんでしょうか。。1枚目も含めてストリーミングで聴けますので、これは再評価したいところです!
ぜひ、一度聴いてみてください!