※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、ディー・モルズ(D’MOLLS)が、1990年にリリースした2枚目のアルバム『Wraped』の3曲目に収録。
シカゴ出身のヘア・グラム・メタラーのディー・モールズは、当時日本盤もリリースされなかったので、日本のHM/HRファンにはあまり知名度がないバンドかもしれません。元々は出身地通りにシカゴ・モールズと名乗っていた彼らは、85年に本場である西海岸LAに拠点を移し、ディールを求めて活動しました。
その甲斐もあって、86年にアトランティックとのメジャーディールを見事獲得します。ところが、ギタリストのS.S.プリーストが以前ご紹介したダイヤモンド・レッグスのメンバーとしても掛け持ちしていたため、一時期別ギタリストと交代。レコーディングだけできる契約を交わしたようですね。
無事にセルフタイトルをつけたデビュー作は88年にリリースされ、リード曲「777」のMVがMTVで盛んにオンエアされたものの、ブレイクに至りませんでした。このデビュー作、ストリーミングで聴けますけど、いかにもド派手なヘアグラムメタル風情の割りには、勢いとパンチに欠けるのは否めません。。
仕切り直しで引き続きアトランティックからリリースされたのが、このセカンド作でした。正直まだもうひとつ足りない部分はあるものの、プロデューサーにケヴィン・ビーミッシュを迎えた効果なのか、サウンドに厚みとタイトさや勢いが加わり、バンド本来が持つ魅力が引き出された作品に仕上がりましたね。
今回ピックアップした「Backstage Bombers」は、アルバム中でもっとも勢いを感じさせる、ストレートで分かり易過ぎ、ポジティヴなフィーリング満点のハード・ロックンロール・チューンです!
もうありがち過ぎる曲調ですけど、ディジー・レッグス(Vo, G)のヴォーカルスタイルがとても馴染んでますし、シンプルな中にも80s系のHM/HRの魅力をしっかりと伝えてくれますね〜。
なんかポイズンに似てるなあ〜なんて思ってたら、ドラマーのビリー・ディオールは、ポイズン以前のCCデヴィルとバンド活動をしてたんですね。しかも2015年にポイズンの楽曲に自身のクレジットがないと訴えて金銭で和解しており、ポイズンの楽曲作りの礎として、一定の役割を果たしていたようです。
ぜひ、一度聴いてみてください!