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【音楽コラム】「メタリカ」と「谷原章介」。ニュース報道に見る日本でのメタルの立ち位置

GWウィーク連休でまったりということで、今日はブログもまったりモードのコラムでいってみましょう〜。

 

SNSやネットニュースで、「メタリカ」「谷原章介」の文字が踊っていたので、もしや?と思ったら、予想的中〜で、谷原氏が司会を務めるフジテレビ「めざまし8」で、メタリカ、ラーズの独占取材による特集が放映されたんですね。

 

新作のプロモーションの一環ですけど、筆者はそもそもテレビはほとんど見ないので、後からネット上に落ちてるモノ(汗)や、ニュースその他の情報で、当日の様子をなんとなく理解しました。

 

谷原氏といえば、真性のメタルマニア、しかも現役であるのは、音楽媒体でのインタビューなどを通じて、多くのメタルファンならすでに知るところでしょう。スラッシュ系のライヴにお忍びで来場していた目撃談なんかもありますしね。今回の取材でも私物メタルグッズに加え、持って来た音源が初期のものばかり(笑)というところがいい感じた。

 

ところが、一般的には谷原氏とヘビメタという、あまりにも真逆なイメージの2つが結びつかないんでしょうね。特に谷原氏のファン層と思われるオバさま連中(勝手に想像してます笑)には、”あの爽やかイケメン俳優で理想のパパでもある谷原さんが、よりによって野蛮なヘビメタ好きなんてウソでしょ??”と卒倒したのかもしれません笑

 

まあ意外性という意味では、確かに筆者も知った時に少し驚いたんですけど、そもそもヘビメタについての世間一般のイメージはともかく、谷原氏が熱く語っていたメタリカが好きなことが、そんなにマニアックで珍しいもんなの?と、改めて思い知らされました。

 

例えばバソリーやカンニバル・コープスについてテレビで熱く語っていたなら、流石に相当ヤバいので大ニュースにすべきですけど(笑)、メタリカはヘビメタである以上に、ロック、いや世界の音楽シーンで超メジャーなビッグネームですからね。世界で1億枚以上のセールスを上げてきたバンドが好きです!というのは、例えばビートルズやクイーン、レディ・ガガが好きです!と言ってるレベルと、さほど変わらないでしょう。

 

ところが、番組での扱い方もそうですけど(生きる伝説!ってテロップは一体何なんですかね??笑)ネットニュースに溢れる内容も、あの谷原章介がヘビメタ好きとは!みたいに面白おかしく取り上げただけですからね。改めてメタリカですら、日本では所詮ヘビメタ範疇の物珍しい存在程度か〜ということで、海外との温度差を感じずにはいられませんでした。

 

80年代のヘヴィメタルブームの頃から脈々と続く、メタルへの偏見みたいなものは永遠に消えないんだろうなあ〜というのを再確認しましたし、偏見の中でも、まだ普通に洋楽邦楽共にメタルバンドがメディアにガンガン登場していた80年代当時の方が、よっぽどマシな状況だったのかもしれませんね。

 

アメリカやヨーロッパ、南米など、メタリカのみならずメタルジャンル自体がポピュラリティを得ている国々に比べて、これだけ音楽マーケットとして大きい日本だけが、こうしてガラパゴス化したのはなぜだろう??と、メタルファンとしては改めて寂しく思えてしまいます。

 

そんなメタリカは、ワールドツアーをキックオフして、オランダ・アムステルダムでの最新ライヴの模様が、動画でもネット上に数多く拡散されていますね。

 

随分前からメタリカではお馴染みのスネークピットって言うんでしょうか、スタジアムの真ん中に円形の通路があって、その中を動きながらパフォーマンスを繰り広げ、センターにも観客が入っているわけですが、個人的にはあのセット、何だか違和感を感じるんですよね〜。

 

収まりが悪いと言うか。ステージが普通に端にあって、ドラムライザーに乗ったドラムセットがあって、マーシャルの壁がそびえている、そんな典型的なステージセットの風景がワクワクしますし、やっぱり好きなんですよね〜。固定概念に囚われてるのかもしれませんが、メタルならそれが当たり前と言うか様式美に思えます。

 

今回のツアーでの観客の様子を見ると、大型のモニターがいくつもあるものの、どこに視線をやればいいかわからないようですし、ステージにも集中しずらそう。場所によってはメンバーが代わる代わる近くに来てくれるのは嬉しいでしょうし、全身で音を浴びるような感覚なんでしょう。ただ、アンプすらもないステージは、ジャニーズのアイドルのようなステージセットに見えてしまい、なんかロックらしさを感じないんですよね。

 

そのステージセットですけど、、、ひたすらにデカイ!少なくともそのままは絶対日本に持ってこれないであろうサイズ感です。これを見ただけで、待たれている来日がまたまた遠ざかった気がします。。

 

会場のサイズ、オーディエンスの数、全てにおいて日本では到底不可能な規模感に圧倒されてしまいます。前述した日本のメディアにおけるメタリカの扱い方をみても、その違いは歴然ですし、日本と海外におけるメタリカ人気の格差はますます大きくなっていく一方ですよね。。

 

すでに最新ツアーに日本からも参戦された、これからされる方々も多そうな気がしますが、メタリカがどうしても観たいなら海外に思いきって出ていく選択をした方が良いかもしれません!

 

その後新作を何度かリピして、この曲もいい感じでした〜。

Room of Mirrors

Room of Mirrors

  • provided courtesy of iTunes

 

御多分に洩れず、作って見ました笑