※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
イギリスのスラッシュ・メタル・バンド、スラマー(SLAMMER)が、1991年にリリースした2枚目のアルバム『Nightmare Scenario』の9曲目に収録。
英国産のスラッシャーは、これまで色々とご紹介してきましたが、スラマーは日本でも比較的知名度が高かったバンドでしょう。
いわゆる「メタリカシンドローム」で、メタリカのブレイク以降に酷似したバンドが数多登場し注目されましたけど、スラマーはイギリスでの代表格でしたね。
87年にブラッドフォードで結成されたスラマーは、当時隆盛したスラッシュムーブメントに乗り早々に実力が認められ、イギリスのスラッシュ・メタル・バンドでは初となる、メジャーのWEAと契約を果たします。
89年にはWEAから4曲入りEP「Born for War」でデビュー。同郷のオンスロート、アシッド・レイン、ゼントリックスらとライヴを行いました。こうして並べると、英国もそれなりのスラッシャーが活躍していたのを改めて実感しますよね。
そして、マーク・ドットソンのプロデュースで1枚目のフルアルバム『The Work Of Idle Hands...』を同年にリリース。ワーナーから日本盤が出た同作は、メタリカのフォロワーとしての音楽性とそのクオリティから注目を集めました。ところが、ツアーを含むプロモーションに予算をかけた割りにはセールスは伸びず、、早々にメジャーから離脱してしまいます。
心機一転、ヘヴィ・メタル・レコーズと契約したスラマーは、4曲入りEP「insanity Addicts」をリリース。メタリカに歩調を合わせるように、ヘヴィさを増したこの作品のエンジニアには、スティーヴ・ハリスの名前がクレジットされていますね。
そして、フルとして2枚目の本作でも、スラッシュから音楽性を拡散させたメタリカに合わせたように、半分ほどの楽曲ではスピードを抑えたグルーヴとヘヴィネスを重視した音楽性にシフトしています。
さて、本来なら代表作の1枚目からいきたいところですが、残念ながらストリーミング未解禁で、今回は2枚目から「Think for Yourself」をピックアップしました!
オーセンティックに刻み込まれるクランチリフと速いリズムのスラッシュ・メタル・チューンで、ここでも隠しきれないメタリカ愛が感じられますね(笑)。面白いのが、EPや2枚目の音楽性は今のメタリカに通じるようなところがあります。EPもストリーミングにアップされているので、そうした視点で聴いてみると面白いと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!