※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ/ パワー・メタル・バンド、 メライア・レイジ(MELIAH RAGE)が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『Kill to Survive』の1曲目に収録。
スラッシュ系でも記憶の片隅に追いやられたバンドを、サブスクのオススメに出てくることで、いたなあ〜と思い出す現象が度々発生しています。このマサチューセッツ出身のメライヤ・レイジ(なんだかマライヤ・キャリーみたいな発音でしたね(笑))も、まさにそんなバンドのひとつでした。
87年の結成ですから、メタリカがブレイクし、スラッシュ旋風の影響を受けて活動を開始した典型ですね。そして凄いのが、翌年にはエピックとメジャー契約してデビューを果たしているところです。レコード会社もメタリカに続けと、スラッシュ系の青田買いをしたのでしょう。日本盤までエピックから出てますからね。
正直なところ、楽曲にしろ、演奏にしろ特筆すべきものは少なく、全てにおいてまだまだ未完成ですし(汗)、このレベルのバンドがサクッとメジャーデビューできたのは、あの時代のタイミングと運がもたらした部分が大きいのは否めません。
それでも、音圧を上げ過ぎで聴いていると疲れてしまう、今時のスラッシャーにはない、オーガニックな雰囲気は悪くないですし、実直にメタル寄りのスラッシュを演奏している点は憎めず、改めて聴くと好感が持てますね〜。
今回ピックアップした「Beginning of the End」は、スラッシュ系のオープニングらしからぬ、オーソドックスなリフを主体とするヘヴィ・メタル・チューンです!ヴォーカルも上手くないなりに(汗)、メロディを追ってますし、NWOBHMをスラッシュ寄りにアレンジしたような雰囲気は、正統派メタル好きにもアピールするでしょう。
実は、本来の収録曲で歌詞の問題でカットされた「Kill to Survive」という曲が一番カッコよかったりするんですけど(笑)、ストリーミングではライヴヴァージョンを聴くことができます。アルバムも思った以上にたくさん出しているので、つまみ食いして聴いてみるのがいいかもしれません!
ぜひ、一度聴いてみてください!