※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、レッグス・ダイアモンド(LEGS DIAMOND)が、1977年にリリースした1枚目のアルバム『Legs Diamond』の2曲目に収録。
1900年代前半に実在した伝説のギャングをバンド名に冠する、西海岸LA出身のレッグス・ダイアモンド。バンド結成は75年で今も存在する大ベテランですけど、その歴史は80年に1度解散するまでの初期と、再結成する84年以降の2つに大きく別れます。今回は比較的評価の高い初期の作品を取り上げてみましょう。
70年代後半のアメリカでのハード・ロック・シーンといえば、キッスやエアロスミスが活躍しヴァン・ヘイレンやライオット等も登場、そうした時代の中でレッグス・ダイアモンドはデビューしました。
あくまでもメロディを重視した良質なアメリカン・ハード・ロックで、キーボード奏者によるハモンドオルガンをフィーチャーしたのは特徴的でした。ただし、同時期のボストン等ほどプログレハード的な要素は薄く、一方で前出したようなバンド達ほどギター中心でもなく、、。
どちらもつかずの印象が災いしたのか、日本はもちろん本国においてもチャートアクションで、大きな成功を収めることに繋がらず、、70年代末期にかけての全米では、次第にハード・ロック系が古い音楽として冷遇を受け始めたこともあり、結局80年に3枚のアルバムを残して解散します。
その中でもよく知られるのがデビュー作でしょう。ケラング誌のオールタイム・グレイテスト・メタルアルバム100選で33位に選出されるなど、評価が高いのは興味深いですね。今回ピックアップした「Stage Fright」は、シングルカットもされた典型的なレッグス流のハード・ロック・チューンです!
シンプルながらもギター主体の骨太でブルージーなギターリフが核となって、心地よく鳴り響いています。ハンドクラップが70sのロック感をいい具合に感じさせますし、オリジナルシンガーのリック・サンフォードの少しクセの強いハイトーン・ヴォイスも良いアクセントになってますね〜。
ちなみに再結成後の90年にこの曲はリレコーディングされています。80年代以降にも良い作品があるので、また改めてご紹介したいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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