※これぞ80ｓ！のイメージなヘア／グラム／LAメタル／R&R系を紹介していきます。
デンマークのハード・ロック・バンド、D.A.D（ディー・エー・ディー）が、1989年にリリースした3枚目のアルバム『No Fuel Left for the Pilgrims』の2曲目に収録。
プリティ・メイズをはじめ、個性的で優れたHM/HRバンドを多く輩出したデンマークにおいて、80年代初頭から活躍する老舗バンド、D.A.D。変わったバンド名は、Disneyland After Darkの略なんですね。
当初はこの名称で活動し、89年のメジャーデビュー時も国内ではDisneyland After Darkを名乗っていましたが、”夢の国”からのクレームを恐れ（賢明な判断ですね）、、日本盤を含む海外盤では、ジャケットの基本デザインはそのままに、ロゴ部分の名称だけD.A.Dへと変更されています。
それにしても日本デビュー当時、メディアのゴリ押しは凄まじいものがありましたね。日本盤の帯叩きが「昨日までのピンナップを全部はがして、君の九十年代が、今、始まる。ワーナーブラザーズ世界同時契約。ワールドワイドデビュー」ですから（笑）。赤面モノですけど、気合入りまくりです。
正直言うと、あまりのゴリ押しに却って引いてしまい、、と言うか、ラジオで「Sleeping My Day Away」が文字通りヘヴィローテーション状態で掛かってたのを聴いて、なんかかったるい曲だなあ〜（スミマセン！）、ロカビリーみたいなギターのペンペンした音が、全然メタルっぽくなくかっちょ悪いよ（スミマセン！）なんて思ってました。
実際のところ、派手にぶち上げた割には全米チャートでTOP100に届かず、日本でも一発屋に近い状態に陥ってしまいました。一方で、本国ではコンスタントに人気を持続し、今だに1位を獲得するなど息の長いバンドになっています。
個人的にはネガティヴなイメージのD.A.Dでしたが、後追いで聴くと不思議と思いの外良く聞こえましたね。有名な「Sleeping My Day Away」よりも、むしろアルバムの他の楽曲の方が硬派なイメージが感じられてしっくりきます。
今回ピックアップした「Jihad」は、ドライヴ感のあるリフでストレートに押し捲るハード・ロックンロール・チューンです！AC/DCを彷彿とさせる無骨さとパンキッシュにシンガロングするヴォーカルコーラスが、実にクールな味わいを放散しています！
ぜひ、一度聴いてみてください！
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