※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
デンマークのヘヴィ・メタル・バンド、キング・ダイヤモンド(KING DIAMOND)が、1984年にリリースした2枚目のアルバム『Abigail』の3曲目に収録。
以前、マーシフル・フェイトの楽曲をご紹介しましたが、
今回はバンド、キング・ダイヤモンドの方をご紹介したいと思います。キングの声ばかりに耳がいってしまい、最初は分かりにくかった両者の違いも、今になってはなんとなく理解できた?気がします。
ヴォーカルはどれも一緒として(笑)、マーシフル・フェイトは、ハンク・シャーマンの色がより出ている分、メロディよりもギターリフを主体にした正統派メタル色が強く感じます。一方のキング・ダイヤモンドは、キング氏が創り出す、ダークでホラーな世界観やコンセプトを反映した、ドラマティックかつシアトリカルなサウンドに仕上がっています。
その代表的な作品が、名作『Abigail』でしょう。当時はキング絡みの作品が連発していたので、また出るんか〜と舐めていたんですが、聴いて出来の良さに驚きました!個人的にはコンセプトやストーリー云々はあまり重視しないタイプで、あくまでもサウンド第一主義なんですけど、この作品は音自体がストーリーを構築しているようで、歌詞を読まずに聴いているだけでも、独特な世界にグイグイと引き込まれていきました。ジャケットのアートワークも想像力を掻き立てられるようで、素晴らしいですよね〜。
トータルな作品として評価すべきなんでしょうが、楽曲、演奏、プロダクションのレベルが高く、個々の楽曲を取り出しても十分に楽しめるでしょう。今回ピックアップした「A Mansion in Darkness」は、ミッキー・ディーのタイト極まりない2バスが活きる、疾走メロディック・メタル・チューンです!
アンディ・ラ・ロックによる、泣き泣きクサクサのメロディが響き渡るツインギターが最高ですね〜。どことなく80年代のジャパメタのような、いい意味でのクサさがたまりませんし、ある意味メロパワ、メロスピの原型のような曲調に仕上がっています。そこにキングのホラー風味溢れるハイトーン・ヴォイスが乗っかると、唯一無二のキング・ダイアモンド・ワールドが完成していますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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