※タイトルに「METAL(メタル)」のワードが入った楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、トランス(TRANCE)が、1984年にリリースした2枚目のアルバム『Power Infusion』の1曲目に収録。
82年にデビューしたトランスは、前進バンドの結成が70年代中期にまで遡る、ジャーマン・メタル・シーンの黎明期から活躍した正統派メタルバンドのひとつです。彼らの代表作のひとつ3作目の『Victory』が、専門誌で高評価を受けたことで、日本でも知られるようになりましたね。
実際にはその前作『Power Infusion』が、スコーピオンズ、アクセプトに飽き足らないマニアにはとりわけ人気が高く、ジャーマン・メタル黎明期を飾る裏名盤のひとつといっていいかもしれません。
マーシャルから直結で血をもらう鋲のリストバンド男(笑)という、いかにもメタル臭さを滲ませたジャケのアートワークのイメージそのままに、NWOBHMから間もない正統派メタルの範疇で、ジャーマンらしい哀愁のメロディも存分に感じさせるサウンドを堪能できます。
今回メタルタイトル括りでピックアップした「Heavy Metal Queen」は、アルバムのオープニングを飾る典型的など真ん中ヘヴィ・メタル・チューンです!イントロのメタル度全開な単音ギターリフからして、ヘッドバンギングを誘発されること請け合いでしょう。覚えやすい意外とキャッチーな歌メロもいいですよね。
上手いんだか下手なんだかわからないんですが、ジャーマンらしさを醸し出すシンガー、ローサー・アントニーの個性的で濃い歌唱ぶりも耳に残りますし、何より哀愁の美旋律を奏でる、創始者マーカス・バーガーによる後半のツインギターの粘りがたまらないですね〜。
当時、日本盤もリリースされなかったトランスですけど、ハロウィン以前のジャーマン・メタル・シーンに確実に爪痕を残した名バンドと言えるでしょう。現在もなお血気盛んに活動を続けていますけど、ストリーミングでも聴ける初期作品はチェックしてほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!