※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ストライク・トワイス(STRIKE TWICE)が、2009年にリリースしたアルバム『Strike Twice』の 1曲目に収録。
今回もヘア/グラムメタル括りで常連の80s発掘専門レーベル、エオニアン・レコーズのカタログからいってみましょう〜。
このストライク・トワイスは、ニューヨークのロングアイランド出身で、1985年に中心人物のマイケル・ヘイズ(Vo)とロブ・ルブ(G)が出会ったところから始まりました。ニューヨークのクラブを回り、メンバーを見つけながらラインナップを固め、曲作りと練習を重ね次第にクラブシーンで頭角を現します。
他のバンドとの差別化のためにライヴパフォーマンスには特に力をいれ、女性ダンサーを登場させたり、曲によっては裸で演奏したり(笑)とスキャンダラスなステージでも話題を集めたようですね。メンバーのアー写を見ると絵に描いたようなヘア・メタル野郎が勢揃いしてますけど、女性の人気も集めるほどルックスも粒ぞろいに見えます。
1991年にはとあるアワードで、ニューヨークを含む3州「トライステートエリア」での最優秀バンドに輝くなど評価を獲得。ニューヨークのクラブ、スパークスのオーナー自らがマネジメントを始め、インディーレーベルからの誘いも断り、メジャーディール獲得を目指しました。
実際にメジャーからのコンタクトもあったようですが、交渉を模索する中で運悪く勃発したのがオルタナ・グランジの波。バッドタイミングでメジャーへの可能性が消滅し、1993年に解散してしまいました。
本作はバンドが上を目指していた最中の1989年と90年に、ニューヨークのスタジオでレコーディングしたマテリアルを集め、約20年後に日の目を見た作品となります。
今回ピックアップした「Tuff Luck」は、3分にも満たない短い尺で勢いよく一気に駆け抜ける、スリージーでキャッチーなハード・ロックンロール・チューンです!スキッド・ロウやファスター・プッシー・キャット辺りを彷彿とさせる方向性のサウンドですね。
デモの延長戦上にある音源ですから荒削りで未完成とはいえ、この曲に限らず曲作りやポップなメロディセンスに非凡なものが感じられます。きちんとメジャーレーベルによるプロデュースが入れば、メジャーアクトとしても十分やれた素材だったのかも?しれません。
ぜひ、一度聴いてみてください!