※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、エグジューマー(EXUMER)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Possessed By Fire』の2曲目に収録。
フランクフルト郊外のヴィースバーデンで、1985年に結成されたジャーマン・スラッシャーのエグジューマー。ジェイソンを模したような仮面男のジャケットが、強烈なアイキャッチとなって、不思議と記憶に残っているバンドです。
ラインナップはメム・V・シュタイン(B/Vo)とレイ・メンシュ(G)を中心とする4人組で、結成後ほどなくして制作したデモ「A Mortal In Black」が認められて、ディザスター・レコーズと契約します。
そして、80sのメタルマニアにはお馴染みのハリス・ジョーンズをプロデュースに迎え、ベルリンでレコーディングした本デビュー作をリリースしました。ディザスターは弱小レーベルでしたが、のちにジャーマン・パワー・メタラーのエンジェル・ダストの作品をリリースしていますね。
ジャーマンスラッシュといえば、有名な3羽ガラスに代表されるように、アメリカ産とはどこか違う陰影あるヨーロピアンテイストが感じられますけど、エグジューマーのサウンドは、カラッと明るいとは言えないものの、比較的ストレートにまき散らす轟音から、アメリカ産に寄ったスラッシュテイストを感じるんですよね~。
今回ピックアップした「Destructive Solution」は、テンポチェンジとブレイクを頻発しながらも、けたたましく轟音で爆走しまくるスラッシュ・メタル・チューンです!
お世辞にも整合性の欠片もない演奏と、呻き散らすボーカルが、聴き手を選んでしまいますけど、この味わいこそがB級C級ならではの醍醐味でしょう!中間部には泣きのギターが炸裂するスローパートを盛り込み、緩急も効かせています。
当時は専門誌でも叩かれてましたし、スラッシュ飽和状態(前の作品ですけど)の中で、お世辞にも評価されていませんでしたが、今聴き直すと曲によっては十分にカッコよく感じて楽しめますね~。
80年代は2枚のアルバムのみで1991年に解散してしまいましたが、2008年には正式に再結成。コンスタントにアルバムをリリースして古豪の意地をみせてくれます。この辺りの作品もストリーミングで聴けます。
ぜひ、一度聴いてみてください!