※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます！
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、バルティムーア（BALTIMOORE）が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『There's No Danger On The Roof』の1曲目に収録。
1987年にダーラナ県ヴィカルヴィンで結成されたバルティムーアは、シンガーのビヨン・ロディンを中心とするバンドです。ビヨンは80年代初期から中期にかけて、シックス・フィート・アンダーやベドラム （いずれも有名な方とは同名異バンド）などで活動していました。クロークスにも一時期在籍していますね。
そのシックス・フィート・アンダー時代を共にしたトーマス・ラーソンらと新たに作り上げたのが、やたらと長いタイトルがつけられた本作でした。ジャケットにはビヨンしか写っていませんし、あくまで彼をフィーチャーしたソロバンド的なニュアンスも強いでしょう。
フルアルバムではありますが、収録曲の中にずば抜けた出来の楽曲があることで知られていまして、、それが今回ピックアップした「My Blue Moon」です！力強く強烈なフックを放つサビと哀愁の美旋律が印象に残ってやまない、北欧メロディアス・ハード・ロックの理想郷を体現した必殺曲に仕上がっています。本国ではシングルとしてリリースされているのも納得ですね。
ビヨンのハスキーで特徴のあるハイトーンボイスによる歌唱は、VOW WOWの人見元基を水で４倍に薄めたようなテイスト（笑）ですけど、透明感のある音像にソウルフルな味わい深さを与えている意味では、両者に共通する部分が確かに感じられるでしょう。
これだけハイレベルのメロハー曲を頭に持ってくるなんて、アルバムは一体どんだけ凄いことになるの？と期待に胸を膨らませて聴き進めたものの、、う〜ん、どーしたんだバルティムーア（汗）。
「My Blue Moon」のようなテイストの楽曲は残念ながら皆無で、基本はハモンドオルガンが鳴り響く、オーセンティックで地味な70s風味のハード・ロックが展開されていきます。正直メロディの扇情度の低い楽曲が続き、退屈さは否めないところですね。。
ある意味、楽曲単位で選んで聴くのがピッタリと言えるので、まさにストリーミング向きの作品なのかもしれません。ちなみに2015年に本曲はリレコーディングされ、ストリーミングでも聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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