※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のメロディアス・ハード・ロック・バンド、 ジ・アンクラウンド(THE UNCROWNED)が、2016年にリリースした1枚目のアルバム『Revive』の4曲目に収録。
ハード・ロック・ユニットのアクトロイドで活動していたTakashi(G、Key)が実弟であるNaoki(B)に声をかけ、そして天性の魅力ある歌声を持った女性シンガー、SHALを迎え入れて結成されたジ・アンクラウンド。
多くのジャパメタファンの周知の通り、2022年8月にSHALが惜しまれながら早逝してしまいました。天国へと旅立った後、生前に残したボーカルトラックを使用して完成した『STOPOVER -Dedicated to SHAL-』がこの11月にリリースされ、その歌声とストーリーは今だ続いてように感じます。
個人的にはSHALの病状を伝える週刊誌記事などを見て、初めてジ・アンクラウンドの存在を知った程度なんですが、それから後追いで実際に聴いてみて、メロディ愛好家好みのクオリティの高い音源を次々と創り上げていた事実に驚かされました。
ギターをはじめとするインストゥルメンタルの技量の高さに加え、サウンドの骨格を構築するTakashiによるメロディやコードワーク、アレンジ等の卓越したセンスは特筆ものでしょう。そうしたハイレベルのバッキングトラックに乗せて活き活きと歌う、ハイトーンに逃げないSHALの魂を込めた歌唱が独特の叙情性をもたらし、ジ・アンクラウンドの個性へと昇華しているんですね。
KIX-Sのような90年代のJ-POPにも影響を受けているというTakashiですが、個人的には確かにパメラのような男女ユニットにも近い匂いがしますし、楽曲作りの巧みさとクオリティの面でアニソンとの親和性を特に強く感じます。もし、ランティスとかさくらミュージック辺りと契約していたら、アニソンシーンで人気のバンドに成長していたに違いありません。
今回ピックアップした「Blue Moon」は、北欧メロハー的なムードを漂わせた、メロディアスなハード・ロック・チューンです!高速ユニゾンを駆使したメロスピ風の楽曲もいいんですが、個人的にはこうしたタイプの楽曲の方が、ジ・アンクラウンドのメロディとセンスの良さを実感できますね。
ストリーミングに全ての作品がアップされているので、日本のみならずこれからも世界中のメロディ派のハード・ロック・ファンに愛聴されていくでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!