※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、N.Y.フューリー(N.Y. FURY)が、2022年にリリースした1枚目のアルバム『I Want It All』の1曲目に収録。
今回のヘア/グラム・メタル括りは、濃ゆい発掘系レーベルのエオニアン・レコーズものからいってみましょう〜。
ニューヨーク出身のバンドなので「ニューヨーク・フューリー」と読むのが正しいんですかね?ここでは「N.Y.フューリー」と表記しておきます(笑)。エオニアンのHPの膨大なバイオ(汗)をかいつまんでいくと、、N.Y.フューリーは1980年に中心人物のジーン・ハンター(B)によって結成。
トリオ編成のカヴァーバンドを起点にライヴで頭角を現し、メンバーチェンジを繰り返しますが、良いシンガーが見つからず。。一人のシンガーを迎え1987年にデモを作成するも、結局、唯一の音源の本作ではロンが歌う形で、5人のメンバーにより制作されました。ちなみにデモ2曲もボーナス収録されています。
レーベルと未契約ながらも、ニューヨークのラムールなど有名クラブでヘッドライナーを務めるほど知名度を高め、1000人単位のキャパをソールドアウトしていたようです。ニュージャージーではスキッド・ロウと共演したものの、N.Y.フューリーが目立たないようにドグ・マギーから横やりが入ってしまい、、なんていう逸話も書かれてますね。
いくつかのレーベル等からも声がかかったものの、条件に満足できずにあくまで東海岸をベースに自らの手で活動を継続。その中でインディレコード会社設立を計画した人物に見初められ巨額の契約を結び、ついに全米へと躍り出るかと思いきや、当人が交通事故で亡くなってしまい。。結局、1990年に活動休止してしまいました。。
なんだか映画のようなストーリーで、彼らの知名度も含めてどこまで盛っているのか(汗)定かではないですけど、そんな80年代当時にレコーディングされながら、2022年にようやく陽の目を見た音源は、確かに中々のクオリティを誇ります。
キャッチーで良質なメロディが息づくいかにも80sライクなサウンドが展開されており、楽曲も粒ぞろいで東海岸のバンドらしく明るくなり過ぎずメタルとしてのエッジがしっかり感じられるのもいいですね~。
ジャケットに揃いのイメージのコスチュームと盛り盛りヘアのメンバーが写ってますが、決してこけおどしではなく、サウンドの方もメジャー進出しておかしくないレベルです。
今回ピックアップしたオープニング「Play the Game」は、もっともヘヴィ・メタル寄りのテイストを放つ、ドライヴ感溢れるメロディックなハード・ロック・チューンです!ストライパー辺りのイメージにも近く、や80sのヘアメタル系の音が好きな方々の琴線には確実に響くでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!