ファイアーハウス(FIREHOUSE)のリードシンガー、C.J.スネア(C.J. Snare)が、2024年4月5日、64歳で亡くなりました。
少し時間が経過しましたが、C.J.が自宅で突然亡くなったという訃報が届いてしまいました。ファイアーハウスと言えば、80sも終わった1990年のデビューでしたから、比較的新しい世代の印象がありましたからね。
実際、C.J.はまだ60台半ばでシンガーとしても現役で、これから円熟味を増していく時期ですし、行った手術から回復して、今夏はファイアーハウスとしてのライヴを行う予定だったようで、早すぎる訃報は残念で仕方ありません。
80sのメタルを愛するものにとっては暗黒期である90年代に、80sテイストを確実に継承したクオリティの高いメロディアスなハード・ロックを届けてくれたファイアーハウス。その貴重なる存在を牽引して、C.J.はシンガーのみならずソングライターとしても非凡なる才能を発揮してくれました。
HM/HRのカテゴリーを超えて愛される優れた楽曲やメロディを生み出してきましたが、それをC.J.の耳に残る独特な声質で歌い上げることで、ファイアーハウスならではの魅力と個性が生み出されてきたわけで、それを形作ってくれたC.J.の功績は大きいといえます。
アーティストとしては道半ばのつらい別れとなりますが、C.J.とファイアーハウスが時代を彩ってくれた数多の名曲は、これからも永遠に輝きを増して、多くのHM/HRファンに聴き継がれていくでしょう。
追悼の1曲として、今回は悲痛なバンドからのオフィシャルの追悼コメントでも取り上げられていた「Reach for the Sky」を聴きながら、天に向かって届くようにご冥福をお祈りしたい思います。
R.I.P. C.J. Snare
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