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【R.I.P.】ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)

AORシンガー、ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)が、2023年3月14日、71歳で亡くなりました。

 

こちらのブログではHM/HR系の音楽を中心に紹介していますが、メロディアス・ハードの延長戦上として、個人的に大好きなAORもたまに紹介しています。そんなジャンルにおいて”ミスターAOR”と称されたボビーの訃報が届いてしまいました、抗生物質による神経障害で、6年にも及ぶ闘病生活を送っていたんですね。

 

ボビーの楽曲を初めて聴いたのは、洋楽を聴き始めた70年代末で、ちょうど彼の代表作のひとつであるデビュー作がリリースされた頃でした。洋楽のチャート番組で良く流れてましたけど、正直、なんだか退屈な音楽だなあと、その魅力が全くわかっていませんでした。

 

それからずいぶん時が流れて、メロハーから派生してAORを色々と聴いてみる中で、ボビーの音楽に再び触れる機会がやってきました。名曲「Heart of Mine」を始め、ボビーの歌声、創り出す音楽が、テレビCMなど日常のメディアで流れる機会が多かった頃でしたね。

 

自分も色々と音楽を聴いてきたからでしょうか、大人のAORの魅力が、同じ楽曲とは思えないほど、以前とは聞き違えるように伝わってきたんです。そこから音源を聴くだけでなく、90年頃でしたが来日公演にも実際に行きました。

 

いつも観る大音量のロックショウとは全く違う世界。彼の出身地であるマンハッタンの夜のとばりが目の前に浮かんでくるような、甘美で洒落たエンターテイナーによるショウを観て、音楽の幅も広がりちょっと大人になった気分がしたものでした。

 

日本には闘病中の公演を含め10数回も来日しており、いかにボビーが創り出した音楽が、日本人に長く愛され続けてきたのかが如実にわかりますね。今回SNSのコメントを見ても、ボビーの楽曲から80年代の良き時代を改めて懐かしむ人が多かったようです。

 

また、昨今流行りの日本のシティポップや歌謡曲など、音楽的な影響も与えてきたのは見逃せないでしょうし、AORとかジャンル関係なく、多くの人々に愛される音楽を創ってきた功績は大きいでしょう。

 

追悼の1曲として、比較的メロハーが好きなHM/HRファンにも馴染めそうな、93年のアルバム『Where Is Love』に収められた「Never Take a Chance」を聴きながら、ボビーのご冥福をお祈りしたい思います。

 

R.I.P. Bobby Caldwell

Never Take a Chance

Never Take a Chance

  • provided courtesy of iTunes