※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ノルウェーのヘヴィ・メタル・バンド、ペイガンズ・マインド(PAGAN' MIND)が、2005年にリリースした3枚目のアルバム『Enigmatic : Calling』の2曲目に収録。
ドリーム・シアターのフォロワーとして数多のプログ・メタル・バンドが生まれましたが、キーボード奏者を含む編成の北欧からのペイガンズ・マインドも、そうしたバンドのひとつとして捉えられるでしょうね。
2000年にノルウェーのシェーエンで結成され、同年にはのちにリレコーディングされるデビュー作をリリース。その時点では特に目立つ存在ではないレベルでしたが、作を追うごとに演奏、楽曲ともにクオリティを着実に上げていきました。
そして、日本デビューとなった本作3枚目ではポテンシャルが一気に開花。もはやドリムシのフォロワーだけで語れない、ハイレベルなプログ・メタルを披露しています。その大きな一助となったのが、プロデュースを務めた名手フレドリック・ノルドストロームの存在でしょう。
2枚目からフレドリックが担当していますが、フお得意のタイトで高品質な、まさにメタル特化型のサウンドプロダクションに、バンドのレベルがようやく追いつき、相乗効果で優れたメタルが生み出された印象がします。
プログ・メタルというと、ドリムシの能力には程遠いのに(汗)、身の丈に合わない知的さや複雑な展開を狙いすぎて、一歩間違えると自己満足的な世界や音作りに陥りがち。その中でそもそもメタルとしてのダイナミズムが欠如してしまうケースもあるでしょう。
その点、ペイガンズ・マインドの場合、フレドリックが注入するメタルマインドも相まって、ごくノーマルなパワー&ヘヴィ・メタルを感じさせる比率が高いのが好印象と言えます。今回ピックアップした「Enigmatic Misson」は、とりわけそうした色合いを強く感じさせる、正統的なヘヴィ・メタル・チューンです!
ギターのリフの刻みに導かれてリズミカルに疾走する乗りの良いメタルは、ストレートで素直に心地いですね〜。プログレ色は逆に味付け程度ですが、鍵盤のアレンジはスペーシーな魅力を上手く醸しています。しっかりと歌い上げるヴォーカルやテクニカルなギターは、ヘヴィ・メタルとしての熱さを存分に伝えてくれます。
ぜひ、一度聴いてみてください!