※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
ノルウェーのメロディアス・ハード・ロック・バンド、リターン(RETURN)が、1989年にリリースした3枚目のアルバム『Straight Down the Line』の1曲目に収録。
80年代のノルウェーの北欧メロハー系ではTNTが圧倒的な人気を博し、かなりの差でステージ・ドールズ辺りの名前が浮かびますけど、このリターンはほとんどの音源が日本未発売で、当時は輸入盤CDでなんとか一部の作品を手に入れました。
ようやく日本盤がゼロコーポレーションからリリースされたのが、オレ・イーヴンルードがプロデュースした93年の5枚目『V』になってからでしたね。
リターンの結成自体は80年に遡り、デビュー作のリリースが87年になりますので、TNTとほぼ同時代に活動しています。本国ノルウェーではメジャーレーベルからリリースされ、ナショナルチャートの常連として名を連ねるほどに人気を博してきましたので、その温度差は大きいですよね。
透明感のある北欧特有のメロディアスな楽曲で、ブロンドヘアーのメンバー4人の風貌もインパクトがあり、日本で人気を博してもおかしくなかった気がします。本国がCBSやコロンビアといったメジャーでしたので、日本のレーベルのバックアップがなかったのはTNTと比べて大きな痛手だったと言えるでしょう。
ただし敢えて言及すると決め手にかけるというか、本国でチャートインするくらいなので、HM/HRとして捉えるとポップ過ぎる感はありましたし、かなり甘めのバラードがちょっと多すぎたのも、リリースを検討する上でマイナスに働いたのかもしれません。
今回ピックアップした「United In a Scream」は、これぞ北欧のメロハーを体現したような、ポリシンセの爽快な響きと軽快なリズムが心地よい、キャッチーなメロハーチューンです!
リターンの代表曲というと、やはりバラード楽曲になってくるかもですが、個人的にはこうしたリズミカルなメロハー、アリーナ・ロック系の楽曲の方がしっくりきます。正直プロダクションがもう少し良好なら、アルバムとしてもさらに良い作品になったでしょう。
こうして改めて聴くと、どのアルバムの楽曲も粒揃いですので、ストリーミングでデビュー作から順に遡るのもアリかと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!