※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
デンマークのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ハーロット(HARLOT)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Room Wtih A View』の2曲目に収録。
80年代のメロハー関連も密かにストリーミング解禁が進んでいるようで(逆にインデックスにあって聴けなくなったものもありますけど。。。)、この懐かしのハーロットも突然おススメに出てきました。
ハーロットは、80年代末にデンマークから現れたキーボード奏者を含む5人組で、母体となったのは、コペンハーゲンをベースにしたメタルバンド、ウィッチ・クロスでした。以前のコラムで彼らの楽曲を取り上げていましたね。
そのメンバーだったアレックス・サヴェージ(Vo)とマイク・ウィラード(G)を中心に、ハーロットが結成されました。音楽的にはギター中心のメタルから、キラキラのキーボードが響き渡るメロハーへとシフトしたわけですが、メロディを重視しているという点では変わりなかったのでしょう。
そして、デビュー作にして唯一のアルバムとなってしまったのが『Room Wtih A View』でした。本作とは当時メロハーを求めて輸入盤店で出会いましたが、センスの良いジャケットのイメージ通り、質の高いメロハーサウンドが飛び出してきて、アタリを引いたように満足した記憶があります。
ロビン・マッコリーを彷彿とさせる独特のハイトーンと唱法で、甘く切ないメロディを歌い上げるアレックスのボーカルもいいですし、ハードさとメロウさのバランスも良く、80sの北欧メロハーらしさを存分に感じさせてくれます。
メジャー感と透明感のあるサウンドメイキングは、メタリカでお馴染みの同郷のフレミング・ラスムッセンによるもの。デンマークのメタル人脈を駆使した作品ともいえるでしょう。
今回はピックアップした「So Much For Happy Endings」は、マイナーキーの切ないイントロに導かれながら歌メロが進行し、サビで一気にメジャーでポップなメロディが弾ける、良質な北欧メロディアス・ハード・ロック・チューンです!マイナーとメジャーを行き来しつつ、1曲で二面性が楽しめる俊逸な曲構成ですね~。
デビューからこれだけの良盤を作り上げたものの、日本では未発売。。バンドも1枚こっきりで終わってしまったのは、今聴き返しても勿体ない思いがします。
ぜひ、一度聴いてみてください!