※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、メガタック(MEGATTACK)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『Raw Delivery』の1曲目に収録。
80年代当時に、日本のマーケットで知られることのなかった80sメタルのバンド、音源が、近年になっても次々と発掘されているわけですが、このメガアタックもそんなバンドのひとつといえるでしょう。
こちらはアメリカの発掘専門のマニア御用達レーベル、メタリックブルー・レコーズから、本デビュー作と次作『Street Life』が奇跡の再発でCD発売が実現したということです。そのおかげでこうしてストリーミングでも手軽にレア音源を聴けるのはありがたいことですね。
メガタックは、85年にユタ州のソルトレイクシティで、中心人物であるギタリストのパリッシュ・ハルトキストを中心に結成。パリッシュは地元で腕のいいプレイヤーを集めたスーパーグループにしようとメンバーを集め、ツインギター体制でレコーディングし、自主制作カセットでリリースしたのが本作でした。
リリース後は地元で数千人を集めるライヴを成功させたり、アーマード・セイントのサポートを行ったり順調に活動を続ける中で、本作がフランスのドリーム・レコーズの目に留まり、LPとしてリリースされました。この裏ジャケを見ると、そのサウンドを表すように、ヘアメタルとUS正統派メタルを折衷したようなコスチュームと風貌のメンバーが確認できます。
今回ピックアップしたオープニングに収められた「Never Surrender」は、80s風味全開のパワーのあるギターリフでぐいぐい押し通すメロディアスさとヘヴィさを同居させたハード・ロック・チューンです!
バンドの売りであるパリッシュのシュレッドギターは中々のモノで、隠れた逸材といえますね。ラットの「You Think You Tough」に似てたり、ドッケンっぽかったり、はたまたマリスのようでもあり、、逆に言うと、ヘアメタルと正統派メタルのどちらにも振り切れなかったのが、全米に打って出れなかった要因かもしれません。
結局、次作用のレコーディングをしつつも正式に発表することもなく、2年も経たずに解散してしまいました。こちらの音源も同時に発掘CD再発され、ストリーミングでチェックできます。
ぜひ、一度聴いてみてください!