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【楽曲紹介】 ドッケン(DOKKEN)「So Many Tears」

※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。

 

アメリカのハード・ロック・バンド、ドッケン(DOKKENが、1987年にリリースした4枚目のアルバム『Back for the Attack』の 7曲目に収録。

 

この連休は、ドッケン11年ぶりのニューアルバム『Heven Comes Down』の発売にちなんで、彼らの黄金期の楽曲を改めて振り返りましょう〜。

『Tooth and Nail』『Under Lock and Key』と強力作を連発し、人気バンドとしての地位を確立したドッケンでしたが、思わぬところから雲行きが怪しくなっていきます。ファンならずとも、多くのHM/HRファンにまで認知されることになった、ドンとジョージの不仲でしたね〜。

 

不仲説、なんていう周囲が勝手にでっち上げて実際はわからない状態ならまだしも、当人同士は認めるわ、ライヴにおいてもお互いそっぽを向くわで、公然の事実として亀裂が走っていたのには、なんとも複雑な思いを抱かざるを得ませんでした。

 

たとえアマチュアバンドでも一度やってみるとわかるんですが、バンドは人間関係の縮図ですからね。性格が合う合わない、音楽性の相違、お互いのエゴなど、それはまあ色んなことが勃発します。

 

そんなドンとジョージ、水と油の二人が、それぞれの意地を楽曲にぶつけ合い、結果としてその緊張感が作用して生まれた名作と位置付けられるのが、本作『Back for the Attack』でした。前2作のいいとこ取りをしつつ強化したような作風で、実際にバンド最高の全米13位を記録するなど、セールス面でも成功を収めました。

 

但し、個人的にはバンドの緊張感があったこそ名作が生まれた、というのはバンドの不仲状態を無理やり納得しているように思え、バンドは仲良しに越したことはないと思うんですね。それぞれがリスペクトしながら、チームワーク良く最高のメタルを作っているバンドも少なくないですからね。

 

結果として、本作をリリースした後で、一旦バンドは解散してしまいますし、不仲ゆえの無駄な時間を使ってるなあと、思わずにはいられませんでした。

 

アルバム自体は「Kiss of Death」と「Mr.Scarry」という、ジョージの個性を前面に押し出した名曲があまりにインパクトが強烈過ぎて、ほかの有名曲を含めて、どこか霞んでしまうのも事実です。

 

そんな中で、今回はピックアップした「So Many Tears」は、アナログではB面の1曲目という節目に置かれた、ドッケン流儀のメロディアスなハード・ロック・チューンです!いわゆる隠れた名曲のひとつとして抑えておきたいですね。

 

筆者のようなメロハー好きにとっては、エネルギッシュでありつつも、哀感に満ちたドラマティックに躍動するメロディラインが堪らなくいいですね〜。ドンとジョージのプレイも不仲が嘘のように最良に溶け合っており、聴くものの胸に迫るものがあります!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

So Many Tears

So Many Tears

  • ドッケン
  • ハードロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

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