※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
カナダのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、トータル・ストレンジャー(TOTAL STRANGER)が、1997年にリリースした1枚目のアルバム『Total Stranger』の1曲目に収録。
85年にオンタリオ州ハミルトンで結成されたトータル・ストレンジャー。結成後、86年にセルフタイトルを冠した6曲入りのデモ、90年に『Mean Season』とタイトルされた音源が確認できますが、正式なデビュー作まで長い時間を擁してしまいました。
メロディアスで良質なハード・ロック・バンドが多いカナダですが、トータル・ストレンジャーがデビューした90年代中後期となると、さすがにシーンの状況も様変わりしてしまいましたからね。メロディ派にとって貴重な存在だったと言えるでしょう。
本デビュー作でプロデュースを務めた一人が、ハーレム・スキャーレムと並び、90年代のカナダのメロハーシーンを支えた、ヴォン・グルーヴのマシュー・ジェラードでした。音楽性も近く、まさにシーンの横のつながりを感じさせます。
マシューが関わっているだけあって、無名の存在とは思えぬメロディに拘った良質な楽曲が詰まっています。曲によっては大陸的でややアーシーな要素も見受けられますが、アルバム全体としてはメロディアス度が先行しているのがいいですね。
当時日本盤もリリースされましたが、さほど話題にならなかったこともあり、隠れたメロハー良盤の1枚と言えるでしょう。今回ピックアップした「Paradise」は、ウェットな質感とドラマティックな美旋律を湛えたメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
オープニングですから、メロウなギターの旋律とシンセの荘厳な響きが聴こえてきただけで、おっ!と期待感を煽ってくれる佳曲ですね。コーラスに彩られたフックの強いサビメロも実に日本人好みなテイストを醸し出しています。
当時の外盤と日本盤のジャケットも違いますけど、2019年に再発された際のジャケも異なり、中々ややこしいですね(汗)。ストリーミングでも2種アップされていて、一方は2曲多く収録されています。
ぜひ、一度聴いてみてください!