※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、 アースシェイカー(EARTHSHEKER)が、1984年にリリースした、2枚目のアルバム『FUGITIVE』の8曲目に収録。
アースシェイカーのデビュー40周年の新作『40』の発売を記念して、ここ数日はアースシェイカーのプチ特集をお送りしています〜。
デビューするや、いきなり日本中のHM/HRファンに歓迎されたアースシェイカーですが、この時期は当時のバンドらしく、短いスパンでリリースを重ねていきます。わずか約3ヶ月後には、4曲入りピクチャーEP『Blondie Girl』をリリース。タイトル曲は少々凡庸だったものの(汗)、疾走メタルの「I Need the Woman」はシャイカーらしい魅力に溢れていました。
さらに半年も経たないタイミングでリリースされたのが、本『FUGITIVE』でしたね。ラウドネスがイギリスでレコーディングした後に、アースシェイカーは西海岸サンフランシスコへと渡り、両者の方向性の違いが一層明確になりました。
ロッキンFで海外レコーディングの様子を食い入るように読んだのも懐かしいですね〜。デビュー作の弱点だったサウンドプロダクションも向上するのか?期待度MAXでいざ聴きましたけど、、意外とそこまで効果はなく(汗)、若干肩透かしだったのも事実です。とはいえ、マーシーのボーカルバランスがやたらにデカい、良い意味で不自然なミックスは、さらに強力になった歌唱力の高さを最大限に伝えることに成功しました。
それにしても、不朽の名曲「More」や以前ご紹介した「記憶の中」のみならず全8曲、まさに捨て曲なし。今時のダラダラと駄曲で伸ばしたアルバムとは全く異なり、無駄のない構成がいいですね〜。
今回はタイトルを冠した「Fugitive」をピックアップしました!シャイカー流の哀愁叙情派ジャパメタ、ここに極まれり!と言わんばかりの名曲ですよね。楽曲の中にひとつのドラマが垣間見えてくるような展開に、初聴の時の衝撃は相当なものでした。
マーシーの歌唱の脂のノリ方は、キャリアでも最高潮じゃないでしょうか。声の伸びが尋常じゃありません。クドー、カイのリズム隊も歌いまくってますが、ここでも最高なのはシャラのギタープレイでしょう。
半音下降のリフはシンプルなのに天才すぎるインパクトですし、弾きすぎないもうひとつの歌メロと言えるほど印象的なギターソロは、ジャパメタ史上に残る名演ですね!これからも末永く聴いていくアルバム、1曲であるのは間違いありません。
ぜひ、一度聴いてみてください!