※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、 アースシェイカー(EARTHSHEKER)が、1985年にリリースした、4枚目のアルバム『Passion』の5曲目に収録。
アースシェイカーのデビュー40周年の新作『40』の発売を記念して、ここ数日はアースシェイカーのプチ特集をお送りしています〜。
デビュー作から3枚目まで、わずか1年4か月という期間内に、短いスパンで怒涛のリリースを続けたアースシェイカーでしたが、前作から約1年後(正確には11か月ですけど)と、初めて比較的に制作期間を空けてリリースされたのが本作でした。
3度目となる海外レコーディングは、西海岸サンフランシスコからLAメタルムーブメントの本拠地ロサンゼルスへと移し、エンジニアにはラットを手掛けたジム・ファラーシを起用。新たな環境で最高の作品を生み出す意気込みが伺えました。
結果として、アースシェイカーの数多いアルバムの中でも、サウンドプロダクションの良さは最上位レベルに位置しますし、ジャパメタの領域を超えた本場の空気感を注入することに成功しています。それでも海外進出を目論むことはなく、全曲日本語詞のままで、あくまでも前作の延長線上でさらなる高みを目指す内容でした。
但し、前2作のようにシングルカットできる圧倒的なリード曲がなかったゆえか、ジャパメタの領域から広く音楽シーンに打って出ることもなく、せっかくクオリティの高いアルバムを作りながらも、洋楽メタルファン向けのみのバンドに留まる、中途半端な位置づけになってしまったのは残念でした。
こののちに武道館公演を実現させるなど、ジャパメタバンドとしては十分な成功を収めましたが、アースシェイカーほど歌心のあるバンドなら、もっと大きな成功を手に入れたのではないか?と未だに思ってしまいます。
相変わらず絞りに絞ったトラックリストで良曲満載のアルバムですが、今回は最も初期のアースシェイカーのテイストが色濃い叙情的なヘヴィ・メタルチューン「Hungry Doll」をピックアップしました!
「More」の続編といった曲調が展開されていきますが、哀感と力強さ溢れるシャラのギターリフと、マーシーが歌い上げる切ないメロディのコンビネーションが実に素晴らしく、心を揺さぶられる佳曲ですね、こうした曲をサラリと生み出せるこの時期のアースシェイカーは、バンドとしてケミストリーに満ち溢れていました。
ぜひ、一度聴いてみてください!