※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ベルベット・バイパー（VELVET VIPER）が、1991年にリリースした1枚目のアルバム『Velvet Viper』の6曲目に収録。
ジャーマン・メタル・シーンが誇る女帝といえばドロ・ペッシュが真っ先に想起されますけど、ベルベット・バイバーで活動を続ける女性シンガー、ユッタ・ヴァインホルトも忘れてはいけませんよね。
ユッタはドイツのマインツで1947年生まれと公表していますから、御年76歳。ドロが60歳ですからアーティストとしてのキャリアでいえば大先輩に当たります。1960年代の後半から歌い始めたユッタは、1976年にソロ名義のアルバム『Coming』、1978年には『Jutta Weinhold』をリリース。80年代にかけては他のアーティストの作品に参加するなど、音楽活動を重ねて行きました。
1985年にはよりメタルにシフトすべく、ベルベット・バイパーへの布石となるゼット・ヤーゴを結成。1988年にはデビュー作『From Over Yonder』、翌年には２枚目をリリースしますが長続きせずに解散。その音楽性やコンセプトをユッタの手で継承したのがベルベット・バイパーでした。
レコーディングメンバーに、メタリウムのラーズ・ラッツ（B）、U.D.O、ウォーロックのピーター・シゲティ（G）ら、よりメタル人脈の強力なメンバーを迎え制作されたアルバムは、正統派メタルに根付いたドラマティックかつ様式美のテイストを加味したもの。
これぞメタルという良質なバッキングの上で歌うユッタの歌唱は、エネルギッシュかつパワフルで、女性シンガーらしい可憐さとは真逆のドスの効いたソウルフルな歌い回しには、歌に宿る魂を感じさせますね〜。
今回ピックアップした「Millstones Of Rage」は、ヘドバンを誘発する適度な速度の２バス連打で疾走して突き進む、劇的なる正統派ヘヴィ・メタル・チューンです！様式美になりすぎない様式美といった曲調も絶妙ですし、堂々とした歌い回しのユッタのボーカルパフォーマンスも当然聴きどころでしょう！
ストリーミングには2023年のマサカーからの再発ヴァージョンがアップされていますが、曲順が若干異なっています。ジャケも違いどちらもチープですけど（汗）当時輸入盤CDで買ったオリジナルのイラストがいいなあ〜。
当時はアルバム２枚で解散しましたが、近年再始動しコンスタントに音源をリリースしており、こちらもストリーミングで聴けます。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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