※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・ギタリスト、 太田カツが、2000年にリリースした、1枚目のアルバム『The Right Brain Revolution』の3曲目に収録。
太田カツは以前のコラムでアーク・ストームの方をご紹介していました〜。
このアーク・ストーム以前では、アストニッシュメント名義の音源もリリースしている太田ですが、やはりソロ名義の作品でこそ本領発揮!という感を受けます。その辺りまで、本家イングヴェイに似たということでしょうね(笑)。
ジャパメタシーンを目黒から支えまくった、今はなきマンドレイクルート発の太田カツ。ジャパメタ第2世代というんでしょうか、コンチェルト・ムーンら比較的表舞台で活躍するバンド等と同時期に、インディメタルシーン随一のギターテクニックと速弾きを提げ、知る人ぞ知る存在となっていきました。
イングヴェイへの寄せ度では、日本で頂点に君臨する太田ですが、本ソロ作でのアプローチはとりわけ凄まじいものがありますね。惜しげもなく超絶なギタープレイを、徹頭徹尾聴かせてくれます。
加えて、ソングライティングのセンスも太田のキャリア随一で光っていますね。ガチャガチャとそこいら中で引きまくっていても、どこか聞きやすさを感じるのはそのためでしょう。
今回ピックアップした「Eyes Of The Free Will」は、アルバム中2曲だけある歌入りで、力強く覚えやすい歌メロが、荘厳さを身にまとい疾走する様式美ヘヴィ・メタル・チューンです!
ここでボーカルを担当したのが坂本英三なんですね。お馴染みの声質と熱き絶唱の効果ゆえか、様式美にありがちな線の細さをまったく感じず、パワフルでど迫力なムードも漂わせています。太田のピロピロと弾きまくるギターとのコラボレーションが意外にもハマっていますね!
本作はマンドレイクルートなので当然廃盤で、ストリーミングにもないはずなんですが、ディスクユニオン系のレーベルが、2015年にジャケ違いで再発してくれたおかげで、ストリーミングでも楽しむことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!