※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、 アーク・ストーム (ARK STORM)が、2018年にリリースした4枚目のアルバム『Voyage of the Rage』の2曲目に収録。
イングヴェイ・マルムスティーンのフォロワーは、世界中にプロアマ問わず無数いるわけですけど、日本のそちら系統のギタリストも、欧米に負けじとおしなべてレベルが高いと思います。その代表格としてコンチェルト・ムーンの嶋紀史、ケリー・サイモンらが浮かんできますが、個人的に一番のお気に入りが太田カツですね〜。
マンドレイク・ルート時代のアストニッシュメント、そしてアーク・ストーム、さらにソロワークと、 永きに渡って活動を続けてきました。その間、一貫してブレないのは”イングヴェイ愛”とでもいうべき、忠誠心の限りを尽くしたギタープレイでした。
イングヴェイっぽいプレイヤーは数多いても、その風貌からプレイまで、まるで憑依したように思えるのは、太田が一番かもしれません。オリジナリティがない、ただのモノマネ、と酷評する向きもあるでしょうけど、個人的には全く気にならないどころか、中途半端に影響を小出しするよりも、クローンで上等!とばかりにイングヴェイに引けを取らないプレイができるのは、単純にすごいことだと思いますね〜。
アーク・ストームは、ライヴをコンスタントにバリバリと行ってきたわけでないのでバンド感がやや希薄で、正直コレと言った決め曲がないのものの、ネオクラシカル系のメタルとしては、十分に及第点を与えられる内容になっています。
今回ピックアップした「Ablaze」は、ミッドテンポのなかで叙情的な美旋律が乱舞する、初期イングヴェイ風味漂うヘヴィ・メタル・チューンです!バルさんのドラミング(というか音づくり)が軽すぎるのが玉にキズですけど、YUHKIのキーボードが、80年代の北欧ネオクラ風味を醸し出していますね〜。
そして、肝は本家と渡り合ったマーク・ボールズの参加でしょう。いろんなところに顔を出し過ぎて、もはやサプライズ感は希薄なものの、流石に熟練の安定したハイトーンヴォイスを聴かせてくれます。そこに予想通りお約束のシュレッドギターを、これでもかと奏でまくる太田のプレイが絡みつけば、この手のサウンドを期待する人をまず裏切らないでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!