※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2021年1月29日、ドイツのハード・ロック・ギタリスト、マイケル・シェンカー率いるマイケル・シェンカー・グループ(MICHAEL SCHENKER GROUP)のニュー・アルバム『Immortal』がリリースされました。
レコード会社のインフォメーションに「久々の」としか書かれていないように、何年振り何作目なのかすら、定かでありません(汗)。マイケル・シェンカー・グループ名義では(1枚目は“The”が付きますが)、2008年の10作目『In the Midst of Beauty』が最後なので、約13年ぶり11作目?ですかね。
M.S.Gデビュー40周年、マイケルのデビュー50周年の節目ですか〜。80年代初頭の大ブーム時に、マイケル・シェンカーにどっぷりハマり、白黒のフライングVのコピーモデルまで買った身としては、あの不健康そうだったマイケルが元気に、現役バリバリでいてくれるのは感慨深いですね。
豪華ゲスト陣が羅列されているものの、正直クレジットを見ないとよくわかりません(汗)。節目だからこそ、M.S.Gを名乗るのであれば、あの黄金期のように選ばれた固定メンバーで活動して欲しかったなあと思います。
さて、アルバムを通しで何度かリピして、オススメなポイントを探してみましたが、本作に過度な期待は禁物です。。注目のマイケルのギターは、近年顕著な心身のコンディションの良さを反映するように、お馴染みのミッドブーストの音色で、それなりに弾きまくっていますね。一瞬おっ!という流石のフレーズが聴かれる一方で、弦飛びや若干スケールアウト気味のフレーズを入れ過ぎで、かつてのわかりやすい叙情性に欠けるのも、正直なところです。
そして、最大の問題は、フックに欠ける凡庸な楽曲が、大半を占めてしまっているところでしょう。単調な2バス連打の似たような楽曲が続く前半とか、かなり厳しいですね。。曲の終わり方もすごく雑ですし、売りがスコピの再録というのもどうなんでしょう。節目の作品だけに、初期4枚の頃の楽曲レベルを期待すると、肩透かしを食らうかもしれません。
これなら、ユルかったマイケル・シェンカー・フェストの方が、ゲイリー・バーデンやグラハム・ボネットの声が入っている分、まだ少しマシだったかも?新作を聴くだけなら、ストリーミングだけで十分なので、日本盤CDは、ライヴ映像やTシャツをコレクションしたい、熱烈なマニア向けでしょうね。
楽曲は、ちょっとディオっぽい勇壮な雰囲気と、マイケルのフレーズが比較的よかった「Sail The Darkness」を選んでみました〜。
聴いてほしい度
68%
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