※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、メガデス(MEGADETH)が、1997年にリリースした7枚目のアルバム『Cryptic Writings』の10曲目に収録。
今週は、メガデスの最新作『The Sick, the Dying... and the Dead! 』の発売にちなんで、メガデスに関連した楽曲を取り上げています。
メガデスをデビュー以来聴いてきて、スラッシュ度が弱まりミッドテンポ中心になった『Countdown to Extinction』でちょい心が離れていき、、『Youthanasia』に至っては、CDを買って1,2度聴いた時点で文字通りの”ラック行き”となり(汗)、、メガデス愛がすっかり冷めていきました。
『Rust In Peace』辺りからメガデスに入ったメタルファンは、90年代に変化していったメガデスも結構好きかもしれませんが、個人的にはどうにも馴染めませんでしたね。。そんな中、これまでの惰性で買って聴いたのが『Cryptic Writings』でした。
ホント何も期待せずに聴き進めたんですけど、意外にも悪くありませんでした!もはやインテレクチュアル・スラッシュ色はすっかり影を潜め、90年代のトレンドであるヘヴィネスも感じるものの、メロハー職人ダン・ハフによるしっかりと芯があり、輪郭を浮かび上がらせたサウンドプロダクションは、初期からのファンでも耳馴染みがよかったですね~。
その中でも久々に留飲が下がったのが、今回ピックアップした「She-Wolf」です!アルバム終盤に密かに収められてますけど、この時期に見られなかった切れ味良く刻まれるイントロのリフからして、おっ!と耳を奪われます。ドライヴ感のあるリズムに絡みつく旋律は実にメロディアスで、とりわけハーモニーを伴うサビは哀感を湛え響いてきます。
何よりクライマックスは終盤の劇的なツインギターパートでしょう。この曲自体、アイアン・メイデンを意識したとムステイン自身が語るように、メイデンの特徴的なギターアンサンブルを否がおうにも想起させますね~。そのまま曲はあっさりと終わってしまうので、もう少し聴きたい!と感じてしまうほどです。
もはやスラッシュではなく、日本人好みの正統派メタルの佳曲ともいえるでしょうから、今回は正統派メタル括りでご紹介しました~。
ぜひ、一度聴いてみてください!