※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、メガデス(MEGADETH)が、2009年にリリースした12枚目のアルバム『Endgame』の2曲目に収録。
今週は、メガデスの最新作『The Sick, the Dying... and the Dead! 』の発売にちなんで、メガデスに関連した楽曲を取り上げています。
以前駄盤(汗)括りでご紹介しましたが、賛否を呼んだ問題作『Risk』で方向性の模索に底を打ったのか、2000年代に入ってからは再びメガデスらしさのあるメタルが戻ってきたように思えました。これというキメ曲は少ないものの、今改めて聴くと発売当時よりも印象が良い作品も多いですね~。
そうした流れの中でも、再び80年代を彷彿とさせる怒りを内包したスラッシュ・メタルを放出してくれたのが『Endgame』でした。ジェイムズ・ロメンゾ(B)、ショーン・ドローヴァー(Ds)に加え、ネヴァーモアから技巧派のクリス・ブロデリック(G)を迎えたラインナップはソツがなく、歴代でもバランスの取れた布陣といえるでしょう。
加えて、メタルのツボをわきまえたアンディ・スニープのプロデュースが、激しくパワフルな楽曲の方向性に見事にハマっていて、ビシッと引き締まった現代風にアップデートされたスラッシュ・サウンドを作り上げています。
中でも今回ピックアップした「This Day We Fights!」は、強烈なアグレッションを噴出した、2バスで押しまくる激走スラッシュ・メタル・チューンです!前曲のインストから続いて聴くべきとは思いますけど、ちまちました怪しげなリフの速さといい、ムステインとメガデスの衰えぬエナジーを感じさせるのに十分ですね~。
ムステインとクリスの流麗なギターの応酬は、息が詰まりそうなほどにスリリングで、この曲の聴き所といえるでしょう。クリスは残念ながら自身のバンドのためにメガデスを去りますが、メガデスのサウンドに再び緊張感をもたらしてくれた功績は大きいですね。キコ同様にもっと評価されてもよい優れたプレイヤーだと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!