※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、ヘヴィ・メタル・キッズ(HEAVY METAL KIDS)が、1974年にリリースした1枚目のアルバム『Heavy Metal Kids』の1曲目に収録。
洋楽やメタルを聴いて間もない頃、「ヘヴィ・メタル・キッズ」というバンド名があるのを知って、バンド名からゴッリゴリのメタルバンドと素直に勘違いしてました(笑)。実際には、外連味ないストレートでハードなブリティッシュのバンドらしいロックンロールを演奏するバンドでしたね。
ちなみにメタルファンにインパクトのあるバンド名は、ウィリアム・S・バロウズの小説の中に出てくる名称から採ったものでした。結成は1972年で、2年後にアトランティックからリリースされたのが本デビュー作でした。
「ヘヴィ・メタル・キッズ登場」と邦題がつけられた当時の日本盤のオビには「ロンドンが贈る最後のハード・ロック・グループ、遂に登場。かっこいい品の悪さとヘヴィ・メタリックな情熱、溢れる血のたぎり これぞロンドンの切り札!!」とありますね〜。
少々大げさにタタいたオビキャッチですけど、良い意味でギミックのないロックンロールは、後続のハード・ロッカーだけでなく、パンクロッカーにも影響を与えたでしょうし、80sのグラムロッカーのサウンドのルーツ的なニュアンスも感じられます。
今回ピックアップした、オープニングに収められた「Hangin' On」は、わかりやすさ全開でドライヴするハード・ロックンロール・チューンです!
ゲイリー・ホルトンの芝居掛かった歌唱とキャッチーなコーラス、ダニー・ペイロネルのピアノを伴ったユニゾンのリフなど、3分強の短い尺の中にヘヴィ・メタル・キッズの魅力が詰め込まれていますね〜。このダニーは後に、UFOに加入して『No Heavy Petting』に参加しています。
バンドは1976年に3枚目のアルバムまでリリースしましたが、ほどなくして活動休止。1985年には中心人物のゲイリーが33歳の若さで亡くなってしまいました。その後、2002年にリユニオンを果たし、音源制作も行いつつ現在も存続中です。
ぜひ、一度聴いてみてください!