※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、UFO(ユー・エフ・オー)が、1985年にリリースした13枚目のアルバム『Ain't Misbehavin'』の1曲目に収録。
今年4月、UFOのフィル・モグから「UFOはすでに終わった」と言うコメントが出されましたね。元々は2022年の10月にギリシャでラストショウを行う告知がなされていましたが、フィルが心臓発作で倒れスケジュールが流れてしまいました。
結局2022年7月のドイツ公演がUFOの最後となっており、フィルも健康状態や年齢を考えると現役引退と思っていたんですが、、9月にモグズ・モーテルなる新バンドで復活!するじゃないですか。いやあ、すでに新曲がストリーミング解禁されるなど、びっくりな展開でしたけど、機会があればアルバムレビューしてみたいですね。
さて、そんなUFO総決算ムードから、今年に入って過去の作品のデラックスヴァージョンやリミックスなど、次々登場してますけど、この隠れた良作『Ain't Misbehavin'』もデラックス盤として、再度陽の目をみたのは嬉しい限りです。ちなみにジャケットのデザインが変わりましたね。
アルバムというか7曲入りの未完成なミニアルバム的な作品で、80年代のアトミック・トミー・Mを迎えて活動したUFOが、満足いく商業的な成功を収めることなく、解散状態の後にトミー加入後第2弾の幻の作品としてリリースされたものでした。
個人的にはトミー時代のUFOは大好物なので、その出来も満足いくものだけに、7曲とは言わずフルで完成した作品を聞いてみたかったですね。
『Misdemeanor』もそうでしたが、80sの煌びやかさとキャッチーなメインストリームのメタルのテイストと、UFOが伝統的に培ってきた隠しきれないブリティッシュ・ハードのテイストが絶妙にマッチして、改めて再評価したい作品だと思えます。
ドラマティックな「Hunger In the Night」辺りも素晴らしいんですが、今回ピックアップした「Between A Rock & A Hard Place」は、これぞフィル・モグ節炸裂!といった按配のブリティッシュ・ハード・ロック・チューンです!
「Rock Bottom」「Only You Can Rock Me」と「Rock」を冠したUFOは名曲を生み出してくれますが、この曲も名曲とまでは言わずとも、シンプルながらもクールなリフと、思わず口づさめる覚えやすいメロディの構成で、ハード・ロックの普遍的な魅力を端的に伝えてくれる佳曲だと思いますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!