※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2025年2月26日、イギリスのメロディアス・ハード・ロック・デュオ、ティムソンAOR(TIMSON AOR)の約1年ぶり2枚目のアルバム『The Next Level』がリリースされました。
年明けからガンガン新作がリリースされてまして(こんなに日本盤出てますけど、CDが売れないこの時代に大丈夫なんですかね??)、すっかり紹介漏れの作品が多くなってますが、今回は最近のメロハー系で一番気になってた本作をいってみましょう〜。
ティムソンAORは、ギターを中心にベース、キーボード、ドラムプログラミングなどマルチにこなす、ノッティンガム出身のマーク・ティムソンと、リードシンガーに加え各楽器もこなす、南米チリのラッキー・Sの2人組です。
遠く離れた2人がネットを介して知り合いデュオになり、こうして音源までリリースしているのは今風の成り立ちでしょう。一応英国産のメロハーデュオといえば、だいぶ以前にご紹介したリオ(古いですけど)あたりを彷彿とさせますね〜。
昨年リリースされたデビューアルバム『Forever’s Not Enough』は、日本盤CD未発売でしたが、安っぽいAORコンピみたいなジャケ(汗)が逆に目について、ストリーミングでたまたま耳にしてました。
なんでもこの作品、80年代から音楽制作を志したマークにとって、足掛け40年!(長っ!)かけてようやく完成したアルバムだったようですね。楽曲自体も80年代当時に存在したものを幾つか蘇らせたということで、80年代っぽいテイストが自ずと醸し出されるのも当然でしょう。
ヨーロッパで「AOR」というと、日本で言う所のメロハー的な意味合いより強く含んでいる感がありますけど、ティムソンAORの場合、基本はメロハーサウンドなんですが、そのデュオ名が示す通り、洗練されたAOR風味のエレメントも濃厚に反映した音作りがなされています。未完成ながらデビュー作としては及第点を上げられる内容でした。
そして、デビュー作の好評を受けて、40年後の次はわずか1年後のスパンで(笑)、今回2枚目にして待望の日本デビューとなります。ストリーミングで先行公開されたシングル曲「The Wind Whispers 」が、80'sの夢見心地なAORテイストを絶妙に滲ませたメロハー佳曲に仕上がっていたんで、期待度大でアルバムを聴いてみました。
結果的にはアルバムタイトル通りに、メロハー系作品としては「次のレベル」に到達した充実作に仕上がっています。哀愁を帯びたメロディやアレンジのセンスには非凡なものがあり、楽曲や演奏の質もさらに上がっているように思えますし、意外とハードエッジなパワフルさが感じられるのも良いでしょう。何よりマークが発掘したラッキーが逸材で、ジョセフ・ウィリアムズを彷彿とさせるボーカルパフォーマンスも俊逸ですね〜。
ただし、先行曲を超えるほど、驚きを与えてくれる楽曲は正直入っていないのも事実。メロディのフックも十分なんですが、まあ欲を言うとキラーチューンがあと1、2曲、より深みのあるバラードや西海岸風のAOR曲などがあれば、全体の抑揚がもう少し感じられたかもしれません。
とはいえ、「非フロンティアーズ系(笑)」のメロハー勢としてはかなり上質な部類に入るのは間違いなく、メロディ愛好家なら聴いて損はないでしょう!
今回はやはり1曲目のタイトルチューン「The Wind Whispers 」をピックアップしました!この曲のアーバンで洗練した完成度は特筆もので、確実にリピを誘ってくれます!
聴いてほしい度
85%
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