※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのロック・バンド、ヴァン・ザント(VAN.ZANT)が1985年にリリースしたアルバム『VAN.ZANT』の6曲目に収録。
サザン・ロック・シーンの重要人物である、ヴァン・ザント3兄弟の三男のジョニー・ヴァン・ザントが、ジョニー・ヴァン・ザント・バンド名義で3枚のアルバムを出したのちに、「VAN.ZANT」名義に改名して発表した作品でした。
ヴァン・ザント3兄弟は、長男の故ロニーがサザン・ロックの代表格のひとつ、レイナード・スキナードの創始者で、次男のドニー は38スペシャルに加え、ロニーと「VAN ZANT」(微妙に表記が違います、、)でも活動、ジョニーも再結成レイナード・スキナードで活動していました(私も大して詳しくないので、混乱してます笑)
さて、この「VAN.ZANT」は、そんなコテコテのサザン・ロック人脈から生み出されたとは思えないほど、サザン・ロックの土臭い香りがほぼ皆無。アーバンな雰囲気を漂わせた、80s王道のメロディアスな産業ハード・ロックサウンドにフォーカスしています。一部で、メロハー系の隠れた名盤扱いされているのも納得ですね。
考えてみれば、次男ロニーの38 スペシャルも産業ロック寄りのサウンドに転換して成功しましたし、男臭いサザン・ロッカーの、優しさの一面を垣間見るようなサウンドを奏でているのが面白いところです。
VZの立体ロゴが浮かぶスペースなジャケは、アメリカン・プログレ・ハードっぽいですよね。そういえば当時、LPの初回特典でカラーステッカーをもらって、ギターケースに貼ってたことを思い出しました(笑)
今回紹介する「2+2」は、ソングライターとして知られるロバート・ホワイト・ジョンソンによる楽曲で、彼がシンガーを務めたバンド、RPMによって既発されていました。マイナーキーのメロハーチューンですが、一筋縄ではいかないコード感とメロディが、独特な印象を与えてくれる逸品ですね。
そして、何と言っても武骨な印象を適度に残したジョニーのヴォーカルと声質のおかげで、甘すぎないクールな大人のテイストがそこはかとなく感じられる1曲に仕上がっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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