※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
アメリカン・ハード・ロック・バンド、ヴァン・ヘイレン (VAN HALEN)が、1998年にリリースした11枚目のアルバム『Van Halen Ⅲ』の7曲目に収録。
VAN HALENは自分の中でフェイヴァリットなバンドといっても過言ではない存在ですが、このアルバムだけは、発売日に買ったにもかかわらず、なぜかすっぽりと記憶に残っていません(汗)
決してヴォーカルがGary Cheroneだからという理由ではなく、全体を覆う何ともどんよりとしたムードが、VAN HALENらしくないと感じるからです。
Garyに関していえば、98年の来日公演で観たパフォーマンスが最高だった記憶が残っています。他のメンバーに比べての若々しさと快活で明るいムードは、VAN HALENに新風を吹き込み、全盛期の彼らの楽曲にも違和感なくマッチしていましたね。
そんなGary在籍時唯一のアルバムを、久々にストリーミングで聴いてみましたが、長尺で雰囲気重めのミドルチューンが多く、こうした曲調の中では、エディのギターも消化不良気味に聴こえてしまいます。
もちろんVAN HALENですから、決してクオリティが低いとかは一切ないんですが、もし底抜けに能天気でアップテンポなハード・ロック・チューンが2、3曲でも入っていれば、印象が変わったかもしれません。
今回選んだ「Fire in the Hole」は、ミドルテンポでずっしりしたヘヴィ・チューンですが、メロディもわかりやすく、キレのあるリフも悪くないですね。僕らがイメージするであろう、VAN HALENらしさを比較的感じることができる楽曲と思います。
ぜひ、一度聴いてみてください!