【楽曲紹介】リー・アーロン（LEE AARON）「Metal Queen」

※タイトルに「METAL(メタル）」のワードが入った楽曲を紹介していきます！

カナダの女性ヘヴィ・メタル・シンガー、リー・アーロン（LEE AARON）が、1984年にリリースした2枚目のアルバム『Metal Queen』の1曲目に収録。

今や内外女性アーティストの活躍がなければ成り立たない、メタルシーンと、それにまつわる音楽業界ですが、80年代前半の頃は、ガール・スクールのようなバンドも存在したものの、まだまだ女性というだけで、特異な眼で見られた時代でした。

リー・アーロンのデビューは82年で、日本では浜田麻里辺りがデビューする少し前になります。女性のメタル系アーティストという意味では、ランナウェイズ後のリタ・フォード辺りと並び、パイオニア的な存在の一人と言えるでしょう。

今回ピックアップした「Metal Queen」は、アルバムのタイトルにもなった、その名もズバリ！の楽曲です。”メタルクイーン”という言い方は、今では宣伝文句でよく見られますが、このリー・アーロンに使われたのが、初めてかもしれません。

ミッドテンポに乗せて、典型的なメタルリフと「メタ〜クイ〜ン！」のシンガロングが響き渡る、１度聴けば脳内リピート必至の、メタルアンセム的な曲調がいいですね。ジャケットに写るリー嬢の姿は、剣を持ちアマゾネスのような風貌で、ギャグ的に捉えられそうですが、ルックスがお美しいので、ギリギリ踏みとどまっている感じがします（笑）。

それでも、肝心のリー嬢のヴォーカルは、こけおどしでなく高い歌唱力と、ロニー・ジェイムス・ディオ的なパワーを押し出した表現力があって、聴き応えたっぷり。アルバムほうも、LAメタル風のテイストをベースに、アップテンポのメタルチューンなども収録されていて、しっかりとしたクオリティの作品に仕上がっています。

この「Metal Queen」のMVの作りが大袈裟過ぎて、なかなか面白いので、リンクを貼っておきます！これをギャグと思うか、カッコいいと思うかは、観た人次第ですね〜。

ぜひ、一度聴いてみてください！