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【楽曲紹介】 山本恭司「I'll Wait A Lifetime」

※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!

 

日本のヘヴィ・メタル / ハード・ロック・ギタリストの山本恭司が、1982年にリリースした、2枚目のソロアルバム『Electric Cinema』の1曲目に収録。

 

コロナ禍の中でも、”弾き語り弾きまくり”ソロライヴ等を続けている山本恭司。ベテランらしからぬ精力的な活動ぶりは、嬉しい限りですね。数多くのソロ作品を創ってきた山本恭司ですが、とりわけ初期の作品は、BOWWOW、VOWWOWのファンならずとも、ジャパメタファンなら必聴と言えるでしょう。

 

この『Electric Cinema』は、本場イギリスにおけるレコーディング風景のレポートを、当時の音楽雑誌で読んだ覚えがあります。未だNWOBHMの旋風が冷めやらぬ現地で、レディングフェスティヴァル出演、BOWWOWの『Warning from Stardust』と同時期に、制作進行して完成させたのが、このソロ作でした。

 

注目したいのが、ヤマハの愛器を従えたジャケ写通り、ソロ名義ながら、NWOBHMの無名バンド、ラスト・フライトのメンバーをバックに従えた、バンドスタイル中心の作品である点です。ハイトーンのヴォーカリストは、のちにバーニー・マースデンのバンド、アラスカで活動しています。

 

今回ピックアップした「I'll Wait A Lifetime」は、哀愁と重厚感のある曲調と美旋律が響く、英国産メロハー的なチューン。山本恭司のギターも、バンドアンサンブルの中で冴え渡っています。それにしても、準備期間やレコーディング条件も限られた中で、これだけバンドっぽく、きっちりした作品を創り上げた、山本恭司の才能やバイタリティに感服しますね。

 

この曲はのちに、VOWWOWのライヴでも演奏されており、BからVへの音楽性のヒントにもなった、まさに重要なソロ作と言えるでしょう。アルバムには、ヴォーカル入りでバリエーション豊かな楽曲が収められていますし、勿論ソロ作らしく、E-BOWを使った尺八風のソロなども収められていて、アルバム単位でも改めて味わいたい1枚です。

 

BやV本体だけでなく、こうしたジャパメタにおける影の名盤的な作品まで、ストリーミング化してくれる山本恭司には、感謝したいと思います!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!  

I'LL WAIT A LIFETIME

I'LL WAIT A LIFETIME

  • 山本 恭司
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes