※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2021年1月22日、ノルウェーのハード・ロック・バンド、ウィグワム(WIG WAM)の約8年ぶり5枚目となるニュー・アルバム『Never Say Die』がリリースされました。
遂にWIG WAM復活ですか!2000年代に本格的な80sテイストのハードロックンロールを引っ提げ、奇抜なルックスでシーンに登場。ユーロヴィジョンコンテストでヨーロッパ全土を席巻したのちに、日本でもデビューして人気を集め、来日公演を成功させました。
さらなる活躍を期待していたところ、WIG WAMは2014年に解散してしまいます。どこか中途半端な終焉にモヤモヤしたので、復活しアルバムまでリリースしてくれた事実が、まずは嬉しいですよね。しかも発売日に、早速ストリーミングでアップされていました。先行シングルやMVは、もっと先に公開されていましたし、フロンティアーズレコーズ関連の作品は、その辺り出し惜しみないのが、とてもありがたいところです。
オープニングのSEから繋がるタイトル曲「Never Say Die」は、意外にも重々しいリフに支配されたチューン。ちょっと心配になりましたが、しっかりとフックのあるキャッチーなサビが炸裂した瞬間、これぞWIG WAM!と、その曲作りの妙に納得できるでしょう。
ですが、、、聴き進めていくと、ジャケットの雰囲気の如く、どこかダークで重々しい空気に、どの曲も支配されているんですよね。。先行曲「Kilimanjaro」に漂う、アーシーなテイストも所々に見受けられ、お得意のキャッチーでフックあるメロディが少ないなあ〜、、、というのが正直な印象でした。
こんなコロナ禍だからこそ、せっかく復活してくれたWIG WAMには、『Hard to Be a Rock'n'Roller』や『Wigwamania』の頃みたいな、キャッチーでポップな底抜けに明るいハード・ロックンロールを、もっとストレートにぶちかまして欲しかったんですが。。。
メジャー感のある重厚なサウンドプロダクションは、過去最高と言えるレベルですし、特にティーニーのギターサウンドが、あの頃と変わらぬプレイスタイルも相まって、聞き応えたっぷりです。2曲の叙情的なバラードナンバーには、メロディ派も十分に満足するでしょう。
色々ネガティヴなことも書いてしまいましたが、この時代に80sテイストをこれだけ含有したHM/HRを奏でてくれるバンドは貴重なので、この先の活動、展開がどのようになっていくのか、期待を持って見守りたいと思います!
聴いてほしい度
80%
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