※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
ノルウェーのハード・ロック・アーティスト、オーレ・イーヴンルード(Ole Evenrude)が、イーヴンルード(EVENRUDE)名義で、1989年にリリースした5枚目のアルバム『One Size Fits All』の1曲目に収録。
本国ノルウェーを中心に作品をリリースしてきたオーレは、海外ではメジャーのマーキュリー等からリリースされていたにも関わらず、日本盤化されなかったこともあり、日本のHM/HRファンにあまり馴染みのないアーティストかもしれません。それでも、北欧メロハーのマニアにとっては、非常に重要な存在といえるでしょう。
オーレがプロデュースやソングライティングを担当したり、バンド活動を共に行ったりした人脈を辿っていくと、日本で人気のウィグワムを始め、スウェディッシュ・エロティカ、ステージ・ドールズ、シャブームなど、さながらノルウェー・メロディアス・ハード・シーンの品評会の如く、繋がっていきますね〜。
本作においても、ウィグワムのティーニーことトロン・ホルダー(G、B、Key、アレンジ)を中心に、ドリーム・ポリスのオーレ・ピーター・ハンセン(Ds)などのクレジットが散見されます。ちなみにプロデュースはあのニール・カーノンですから、ワールドワイドなマーケットを狙ったのでしょう。
それに相応しく北欧らしさというよりも、ボン・ジョヴィに代表されるアメリカのアリーナ・ロックや洋楽ポップ・ロック風の雰囲気すら醸し出す、メジャー感のある楽曲が並びますが、今回ピックアップした「Never Say Die」は、アルバムのオープニングを飾る爽快なメロハー・チューンです!
”ネーヴァ セイ ダイ!”の力強いフック満点のキャッチーなサビが、印象的で耳を捉えて離しません。ティーニーらしさ全開のキレ味の良いギターリフと、こちらも80sらしさ全開のポリシンセのリフレインとのコントラストが、実に心地良いですね〜。
オーレ自身は、90年代半ばには自らのアーティスト活動から、ノルウェーのレーベルでのプロデューサー、A&Rとしての立場に移行していったようです。日本人の琴線に触れるポップセンスを持ったアーティストだっただけに、当時日本でデビューしていれば、それなりに注目されたのは間違いないでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!