※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
アメリカのシンガー、ボビー・キンボールとジミ・ジェイミソンによるプロジェクト、キンボール・ジェイミソン(Kimball Jamison)が、2011年にリリースした唯一のアルバム『Kimball Jamison』の1曲目に収録。
言わずと知れたTOTOの初代ヴォーカリスト、ボビキンことボビー・キンボールと、サバイバーの2代目ヴォーカリスト、ジミ・ジェイミソンがタッグを組んだ、夢のメロハープロジェクトです。イタリアのフロンティアーズ・レコーズお得意の、色んなミュージシャンを組み合わせた、ありきたりなパターンか〜(汗)と思いきや、この個性の強い2人の声の相性が、想像を超えてマッチしているんです!
プロデュースが、メタルの権化、プライマル・フィアのマット・シナーというのがちょっと意外ですけど、硬めの音創りの巧妙さは見事です。ギターの同じくプライマル・フィアのアレックス・バイロットも含め、意外にもこの手の音楽にハマってますね〜。
楽曲は、ワーク・オブ・アートのロバート・サールや、エクリプスのエリック・モーテンソンら、フロンティアーズ御用達の面々ですが、流石のクオリティの曲が並びます。今回ピックアップした「Worth Fighting For」は、ロバート・サールの楽曲で、メロハーの教科書的なフック満点のメロディと展開を存分に味わえる佳曲です!
何と言ってもハイライトは、ボビーとジミーの競演ヴォイスでしょう。サビメロを敢えて分厚いハーモニーにするのではなく、2人で同じ旋律を競い合うようになぞり、歌い上げる様は圧巻で、聴いていて胸が熱くなります!粗悪乱造とは無縁の、こうした魂のこもったプロジェクトは大歓迎ですね。
ジミの死によって、ヴォイスオブTOTOとヴォイスオブサバイバーという、2人の奇跡のコラボはこの1枚のみになってしまいましたが、この作品に注入してくれた2人のメロハー魂は、永遠に輝き続けるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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