※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
カナダのハード・ロック・バンド、ヴォン・グルーヴ(VON GROOVE)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『Von Groove』の6曲目に収録。
ヴォン・グルーヴの奏でるサウンドには、メロハーとヘア・メタルのどちらにもカテゴライズされそうですけど、今回選んだ楽曲の方向性から、一応メロハー括りで紹介していきましょう〜。彼らは95年に同郷カナダのハーレム・スキャーレムとともに来日を果たしていますが、確かにサウンド的には、ハーレムの弟分的な雰囲気を漂わせています。
さらにトリオ編成ということで、同郷のトライアンフあたりも想起してしまいますね〜。実際に各メンバーは、スタジオミュージシャンとしての経験を重ね、そのトライアンフやハートなど有名アーティストとの仕事をこなしており、確かな技量を持ったバンドであるのは明白です。デビュー作発表後には、こちらも同郷のブライトン・ロックのメンバーも参加していますね。
曲よし演奏よし、高いクオリティを備えたヴォン・グルーヴでしたが、今ひとつブレイクに至らなかったのは、92年というオルタナ・グランジ禍でのデビューが無縁ではないでしょう。世が世なら、カナディアンチャート、いや全米チャートを駆け上がるヒットを飛ばしても、決しておかしくなかったかもしれません。
良曲目白押しのヴォン・グルーヴのデビュー作の中で、今回ピックアップした「House of Dreams」は、メロハーファンにお馴染みリッチー・ズィトーがプロデュースを担当し、ゲストドラマーに名手ディーン・カストロヴォを迎えた楽曲です。
少し怪しげなアコースティックな調べに導かれ、キレのある強靭なリフへと繋がった瞬間にメロハーファンなら、これは佳曲に違いない!と確信するでしょう。その聴き手の期待通りに、力強いフック満載のサビが炸裂する、まさに隙のないキラーチューンとなっています!
ぜひ、一度聴いてみてください!