※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのロック・アーティスト、 アリス・クーパー(Alice Cooper)が、1989年にリリースした18枚目のアルバム『Trush』の6曲目に収録。
ロックに演劇的要素を融合した”ショック・ロック”の始祖として、ロックシーンに君臨し続けるカリスマ、アリス・クーパー。70年代には『School's Out』『Billion Dollar Babies』といった歴史的な作品を残し、2011年にはロックの殿堂入りを果たしています。永きキャリアを振り返ると、その過程では浮き沈みもありました。
それが顕著だったのが80年代でしょう。70年代のような成功を収められずにいたアリスは、全米を席巻する一大メタルムーブメントに揉まれながらも、80年代中期からケイン・ロバーツやキップ・ウィンガーといった有能な若きアーティストを帯同し、次第に勢いを取り戻していきます。この時期は、自らのアイデンティティと時代に即したロックの折り合いを模索していたように感じますね。
そうした中で、多くの有名アーティストが、アリスをリスペクトする声をあげ始めます。そして、アリスの偉業を再評価する機運の象徴のようにリリースされたのが、大ヒット作『Trush』でした。プロデューサーや多くの楽曲を、ヒット請負人のデズモンド・チャイルドが担当、さらにエアロスミス、ボン・ジョヴィら超一流アーティストが華を添えるなど、その内容は驚きの連続でした。
1曲目の「Poison」を当時聴いたとき、垢抜けたアリスの変化に驚きつつ、こんなん絶対売れまくるやろ〜!と衝撃を受けた記憶があります。全曲シングルカットできそうな、完成度高過ぎで粒揃いの楽曲も含め、さしずめ80sメタルムーブメントの総決算的な様相を呈していましたからね。
今回ピックアップした「Bed of Nails」は、どこから聴いてもボン・ジョヴィのあの有名曲にしか聴こえない(笑)、パクリを超越した潔すぎる佳曲です!いや、デズモンドが関与しているんですから何の問題もないでしょう。できるなら、最後は転調してほしかったなあ(笑)。
こうした曲調の中でも、ただのキャッチー、ポップでは終わらせない、毒々しいアリスのヴォーカルが最高ですね〜。ストリーミングではMVも公開されていますし、他にも多くの楽曲のMV、ライヴを堪能できますよ!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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