※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、 陰陽座が、2002年にリリースした、ミニアルバム『封印廻濫』の1曲目に収録。
2000年前後に数多登場したジャパメタ第2世代(って勝手に言ってます)から登場した陰陽座も、かれこれ活動歴20年以上になりますか〜。第2世代のバンド群は、往年の80sジャパメタ勢から見て新世代の印象がありましたけど、すでにベテランの領域に達してますよね。
大阪西九条のライヴハウス、ブランニューに出ていたインディーズ時代や、デビュー当時のライヴもリアルタイムで経験しましたが、人間椅子の亜流と言える”妖怪ヘヴィ・メタル ”のコンセプトは奇抜で目を引きました。悪くいえば色物チックだったので、まさか当初のコンセプトを堅持し続けながら、これほど息の長い活動をしてくれるバンドになるとは、正直言って夢にも思いませんでした。
メタルというよりヴィジュアル系のファン層、さらにはアニソンアーティストとしての一面で、よりグレーゾーンのファン層も取り込んできた陰陽座ですが、その理由はやはり、歌のお姉さんのような万人ウケする声質を持つ紅一点のシンガー、黒猫の群を抜く歌唱力があってこそでしょう。当初は瞬火のヴォーカルはいらない(汗)という、雰囲気もあったほどでしたからね〜。
今回ピックアップした「火車の轍」は、インディーズ時代にコンピレーションアルバムに収録された楽曲の、リレコーディング・ヴァージョンです。陰陽座としては比較的ストレートで、アップテンポの2バスで押し捲る、典型的な正統派メタルチューンに仕上がっていますし、ジャパメタ第一世代のファンにも十分アピールしたでしょう。
この頃のドラムは、現在コンチェルト・ムーン等で活動する、斗羅こと河塚篤史が叩いています。いい意味で軽やかな彼のドラミングが、陰陽座にはいい感じでマッチしてるんですよ。明るいキャラもよかったですし、個人的には当時のラインナップがベストだと思っているので、彼の脱退はかなり残念でしたね。。
HM/HR系のバンドにとって、とりわけドラマーは大切なポジションですし、個々人のキャラが際立ったバンドなので、やはりパーソナルなドラマーの重要性を改めて感じずにはいられません。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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